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人と人との関係を醸す、
山梨ワイン
Text Rie Nakajima

 ブルゴーニュやナパ・バレーなど各国のワイナリーを旅し、幅広い人脈から世界最高峰ワインにも数多く親しんできたワイン通の林真理子氏。山梨県山梨市出身で、ワイン県やまなし副知事も務めている。高校時代に"ジベ処理(ジベレリン処理の略)"のアルバイトで、ワイン産地として有名な勝沼に通った経験もあり、林氏にとって山梨ワインは、世界のどんな優れたワインにも負けない、特別な存在だ。

「特に甲州ワインは、甲州種という日本固有のブドウ品種から作られた、他のワインとまったく違う個性を持ったワインです。繊細ですっきりした味わいと、爽やかな柑橘系の香りが特徴です」

ちなみに、林氏のお気に入りワインは、メルロ種などを使用した赤ワイン「あけの」。

「よく友人の家に持って行くのですが、そこにいた誰もが『こんなに素敵なワインが日本にあるなんて』と心底驚き、喜んでくれるのがうれしいですね」

 地元の生産者ともつながりの深い林氏は、彼らがいかに協力し、ワインの質の向上に励んでいるかも知っている。生産者同士のつながりの深さも、山梨ワインに特別感をもたらしている、と林氏は言う。

「東京からわずか1時間半の地に、豊かなブドウ畑が広がるすばらしい風景があることもよく驚かれますね。山梨のワイナリーは雰囲気のいいところが多く、試飲システムが整っています。ワイナリーの風景や現地の人と触れ合うことで、さらに山梨ワインの魅力が体感できます。ぜひ一度、訪れてみてくださいね」


(左)繊細な味わいを持つ山梨ワインは、和食の醤油や味噌味にもよく合うと林氏。(右)林氏のお気に入りワイン「あけの」。©GRACE WINE

「Decanter World Wine Awards 2014」にて、「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」が日本ワイン初のゴールドメダルとリージョナルトロフィーを受賞。©GRACE WINE


●ワイン県やまなし wine-ken.jp
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