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シャンパーニュと写真表現をつなぐ「光」
(左)現在、リヨンとリオデジャネイロに拠点を置くエルサ・レディエ。(右)自然とワイン造りをする人々の関係を芸術的な視点で表現した。
「KYOTOGRAPHIE 2020」で日本初披露
京都祇園で毎年開催の国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE」。8回目を迎える今年、世界最古のシャンパーニュメゾンであるルイナールは、フランス人写真家、エルサ・レディエが自然とワイン造りに携わる人々の関係を芸術的な視点で捉えた作品「Heatwaveシリーズ」全12点を日本初披露する。
 エルサ・レディエは、作品作りのために2019年9月のブドウ収穫時期にシャンパーニュ地方にあるルイナール社を訪問。ブドウの成長、シャンパーニュ作り、そして写真撮影とも切っても切り離せない関係である「光」に着目し、写真表現の新たな可能性を模索した。
 「Heatwaveシリーズ」で用いられたのは、シャンパーニュを紫外線から守るために使用される素材を通して、光をフィルタリングするレイヨグラムという手法。カメラを使用せずに、印画紙の上にガラスボトルやブドウの葉を置き、光を焼き付けた。気候変動の問題に一石を投じつつ、長年にわたり高品質のワイン醸造を続けるルイナールの職人たちへの敬意を表した作品となっている。
 会場となるHOSOO GALLERYは、元禄元年に創業された京都西陣の織屋「細尾」が昨年オープンしたフラッグシップストア。ルイナールのシャンパーニュを楽しみつつ、最先端のアートシーンを体感してみてはいかがだろうか。

KYOTOGRAPHIE 2020 Ruinart × Elsa Leydier
日時:2020年9月19日(土)~10月18日(日)10:30-18:00
場所:京都府京都市中京区柿本町412 HOSOO GALLERY(HOSOO FLAGSHIP STORE 2F)

●MHD モエ ヘネシー ディアジオ TEL03-5217-9736
www.mhdkk.com/brands/ruinart/kyoto2020/
「光」からシャンパーニュボトルを守るために何世紀にも渡って微調整されてきた着色ガラスのボトルを通した白熱色の写真。
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