








ジェラートとヴェローナの間の謎
そんな文化の薫り高いヴェローナが、イタリアでも有数のジェラートの街であることは、日本ではあまり知られていないかもしれない。
アレーナに隣接するブラ広場周辺でも、ショッピングストリートのマッツィーニ通りでも、ここにあったかと思えば、またそこにもある、というほど多くのジェラテリアがひしめいている。
日本にも進出していたグロムや、1878年創業のチョコレートとジェラートの老舗ヴェンキなど、大手チェーン系はもちろん、このエリアだけで展開されているショップや、地域密着型の小型店など、さまざまなタイプのジェラテリアが軒を連ねる。老いも若きも、男性も女性も、ジェラートを手に歩く姿が、ヴェローナの街になじんでいるように思えてくるから不思議だ。
なぜ、ヴェローナでは、こんなにジェラートが愛されているのか?
その疑問を、ジェラート店員やホテルのコンシェルジュにぶつけてみた。ある人は「夏場の野外オペラの時期に冷たいジェラートが欠かせないから」と言い、またある人は「この近郊に大手ジェラートメーカーの工場があったんじゃないか?」と言うが、この情報も定かではない。正直なところ、誰に聞いても明確な答えは返ってこなかった。そして異口同音に「皆、ジェラートが好きだから」である。確かに、それだけは間違いない。
イタリアでは『ガンベロ・ロッソ』というグルメガイドブックがよく知られている。イタリアにおけるミシュランガイド的な存在だが、イタリア国内では、『ガンベロ・ロッソ』のほうが信頼できるという声も多い。その版元から、なんと『ジェラテリエ・ディタリア』なるジェラテリア専門のガイドブックも刊行されているのだ。イタリア全土からえりすぐりのジェラテリアが掲載され、星ならぬコーンの数で評価されている。2019年版では全イタリアで3コーンに輝いたのは43店。こんなガイドの存在も、イタリア人のジェラート愛を証明するものだろう。
アレーナに隣接するブラ広場周辺でも、ショッピングストリートのマッツィーニ通りでも、ここにあったかと思えば、またそこにもある、というほど多くのジェラテリアがひしめいている。
日本にも進出していたグロムや、1878年創業のチョコレートとジェラートの老舗ヴェンキなど、大手チェーン系はもちろん、このエリアだけで展開されているショップや、地域密着型の小型店など、さまざまなタイプのジェラテリアが軒を連ねる。老いも若きも、男性も女性も、ジェラートを手に歩く姿が、ヴェローナの街になじんでいるように思えてくるから不思議だ。
なぜ、ヴェローナでは、こんなにジェラートが愛されているのか?
その疑問を、ジェラート店員やホテルのコンシェルジュにぶつけてみた。ある人は「夏場の野外オペラの時期に冷たいジェラートが欠かせないから」と言い、またある人は「この近郊に大手ジェラートメーカーの工場があったんじゃないか?」と言うが、この情報も定かではない。正直なところ、誰に聞いても明確な答えは返ってこなかった。そして異口同音に「皆、ジェラートが好きだから」である。確かに、それだけは間違いない。
イタリアでは『ガンベロ・ロッソ』というグルメガイドブックがよく知られている。イタリアにおけるミシュランガイド的な存在だが、イタリア国内では、『ガンベロ・ロッソ』のほうが信頼できるという声も多い。その版元から、なんと『ジェラテリエ・ディタリア』なるジェラテリア専門のガイドブックも刊行されているのだ。イタリア全土からえりすぐりのジェラテリアが掲載され、星ならぬコーンの数で評価されている。2019年版では全イタリアで3コーンに輝いたのは43店。こんなガイドの存在も、イタリア人のジェラート愛を証明するものだろう。