
食語の心 第75 回
作家 柏井壽

沖縄のホテルの食
生まれ育った京都以外で、どこが好きかと聞かれれば、真っ先に沖縄の名を挙げる。
ここ10年ほどは、毎年必ず沖縄の地を訪れていて、沖縄本島はもちろん、石垣島や宮古島といった離島に足を延ばすこともしばしばである。
何がお目当てかと言えば、一に空気、二に眺め、三に食、四に人、といったところだ。
日本のなかで、最もリゾートという言葉が似合うのは沖縄だと思っている。北海道や信州をはじめとして、旅先にふさわしい土地はいくらもあるが、エリア全体をリゾートと呼べるのは沖縄地方だけではないだろうか。
おなじ日本にありながら、海の色がまったく違う。それを眺めるだけで心休まるのだ。
関西からだと2時間ほどのフライトという距離感もちょうどいい。
沖縄本島への旅は那覇空港からはじまる。西海岸でも東海岸でも、レンタカーかタクシーでホテルへ直行する。ゆいレール以外の鉄路がない沖縄では、移動は基本的にクルマ。本土に比べて料金の安いタクシーが一番のおすすめだ。
むかしはホテルを泊まり歩いたこともあったが、今はもっぱら滞在型。
おなじホテルに、少なくとも3泊、できれば5泊ほどしたい。
となると、大事なのはホテルの食事。那覇市内のホテルならともかく、ビーチリゾートのホテルとなれば、基本的に朝食と夕食はホテルの食事に頼ることになる。なので、1か所しかレストランがないホテルは、必然的に避けてしまう。
近年よく利用しているのが『ラグナガーデンホテル』。西海岸の宜野湾にあるので、空港からのアクセスは極めて便利だ。
うみそらトンネルと最近できたバイパスを使えば、空港から20分ほどでホテルにたどり着ける。
このホテルを定宿としたのには、いくつか理由があり、ホスピタリティーであったり、快適な居心地だったりするのだが、一番の決め手は食である。
和洋中がそろい、眺めのいいバーがあり、ルームサービスもある。加えてこのホテルには焼き肉レストランがあるのだ。
ホテルの肉料理といえば、たいていが鉄板焼だが、ここは網で焼く真っ当な焼き肉。しかも、銘牛で名高い石
垣牛もオンメニューされることもあるのだから、肉好きにはうれしい限り。沖縄の肉というと、どうしても、ボリューム優先のステーキを思い浮かべるだろうが、このホテルではレベルの高い焼き肉を手ごろな価格で味わえるのだ。
ここ10年ほどは、毎年必ず沖縄の地を訪れていて、沖縄本島はもちろん、石垣島や宮古島といった離島に足を延ばすこともしばしばである。
何がお目当てかと言えば、一に空気、二に眺め、三に食、四に人、といったところだ。
日本のなかで、最もリゾートという言葉が似合うのは沖縄だと思っている。北海道や信州をはじめとして、旅先にふさわしい土地はいくらもあるが、エリア全体をリゾートと呼べるのは沖縄地方だけではないだろうか。
おなじ日本にありながら、海の色がまったく違う。それを眺めるだけで心休まるのだ。
関西からだと2時間ほどのフライトという距離感もちょうどいい。
沖縄本島への旅は那覇空港からはじまる。西海岸でも東海岸でも、レンタカーかタクシーでホテルへ直行する。ゆいレール以外の鉄路がない沖縄では、移動は基本的にクルマ。本土に比べて料金の安いタクシーが一番のおすすめだ。
むかしはホテルを泊まり歩いたこともあったが、今はもっぱら滞在型。
おなじホテルに、少なくとも3泊、できれば5泊ほどしたい。
となると、大事なのはホテルの食事。那覇市内のホテルならともかく、ビーチリゾートのホテルとなれば、基本的に朝食と夕食はホテルの食事に頼ることになる。なので、1か所しかレストランがないホテルは、必然的に避けてしまう。
近年よく利用しているのが『ラグナガーデンホテル』。西海岸の宜野湾にあるので、空港からのアクセスは極めて便利だ。
うみそらトンネルと最近できたバイパスを使えば、空港から20分ほどでホテルにたどり着ける。
このホテルを定宿としたのには、いくつか理由があり、ホスピタリティーであったり、快適な居心地だったりするのだが、一番の決め手は食である。
和洋中がそろい、眺めのいいバーがあり、ルームサービスもある。加えてこのホテルには焼き肉レストランがあるのだ。
ホテルの肉料理といえば、たいていが鉄板焼だが、ここは網で焼く真っ当な焼き肉。しかも、銘牛で名高い石
垣牛もオンメニューされることもあるのだから、肉好きにはうれしい限り。沖縄の肉というと、どうしても、ボリューム優先のステーキを思い浮かべるだろうが、このホテルではレベルの高い焼き肉を手ごろな価格で味わえるのだ。