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そこで野口氏は、20年以上の親交があり、“食の師匠"と仰ぐ、三つ星料理人・神田裕行氏に相談。すると神田氏は、瀬良垣島の絶景を生かした贅沢な空間が広がる「シラカチ・炉端」を見た瞬間、「このすばらしい立地なら、何か面白いことができそう」と直感したという。やはり「沖縄の美しい海が背景のこの店で提供するなら、沖縄料理しかない」と神田氏。実は野口氏も「三つ星料理人が作るゴーヤチャンプルーを食べてみたい……」と神田氏に相談した時から思っていた。こうしてメニュー開発を始めたのが昨年の11月のこと。まず、神田氏は沖縄の店を食べ歩き、地元ではどう料理されているのか、東京には出回っていないどんな食材を使っているのか、自らの舌で沖縄料理を分析。そしてこの郷土料理を「誰よりもおいしく、丁寧に作りたい」という思いで、今回のメニュー監修に取り組んだのである。また、「シラカチ・炉端」の宮城進氏が、元麻布「かんだ」に1カ月間の研修へ。その間毎日まかないは沖縄料理だ。宮城氏とともに試作に励んだ神田氏は言う。
(上)キューブ状の格子がもたらす木漏れ日のような影が差す、印象的なロビー。外と内がシームレスにつながるような造り、また8mの天井高がこの上ない開放感を演出する。ロビーにはラウンジとバーが設置されている。」
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