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(上)厨房でも顔を突き合わせて、料理をしたシェフ3人。もうずっと前からチームを組んでいたかのように、和やかな雰囲気の中で進んだ。池端氏は最後のランチを提供し終わると、「終わっちゃったなあ、何かさびしい」とポツリ。
(左)塗師の赤木明登氏。「肉や魚料理を提供する漆器は、鉄粉と漆を混ぜて塗った古銀という方法で仕上げています。そうすると、漆器をものすごく硬くすることができて、問題なくナイフとフォークを使って食事ができます」
(右)エスキスの総支配人、ソムリエの若林英司氏も能登へ。「海に面した畑で育ったハイディワイナリーのワインにはミネラル感があり海の幸とよく合います。日本酒は米の旨みをしっかりと感じながらキレのいいものをセレクトしました」
そして使う食材は、リオネルが先に選んだ。今回、タッグを組んだ池端氏は「地元・輪島の出身ですし、ラトリエ・ドゥ・ノトをオープンして5年目。食材のことも、地元のことも、よくわかっているので、リオネルさんに先に食材を選んでもらって問題ありません!」とたくましい。
「料理人になって地元に戻り、新たな発見だったのが能登には独自の文化がものすごく残っているということ。ここでレストランをやるからには食材はもとより、色濃く残る“文化"まで料理で表現しようと考えています。こうした組み立てで料理を作ったのは初めて。ものすごく勉強になったし、40歳にしてまた料理に“火"がつきました!」 
 もう一人、ともにコースを作り上げた平田氏は、3年前に東京から七尾に移住し、イタリア料理店ヴィラ・デラ・パーチェを営むシェフ。
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