PAGE...1|2|3|4|5|6|7
元麻布 かんだ主人 神田裕行(かんだ・ひろゆき)
1963年徳島県生まれ。大阪「昇六 喜川」で日本料理の世界に入り、1986年に23歳で渡仏。パリの日本料理店で5年間料理長を務める。1991年帰国し、徳島の料亭「青柳」へ。1992年から修業と並行して平成調理師専門学校の講師を10年間務める。1999年に東京・赤坂「バサラ」の立ち上げに伴い料理長に。2004年に独立して、東京で元麻布「かんだ」をオープン。ミシュランガイドで11年連続三つ星を獲得する。
―ピノ&メルロー談議へ。

樹林 これは2013年、暑かった年のピノですね。
池野 はい、ここは138年ぶりの猛暑で、早めに収穫しないと酸が落ちてしまうので、悩みに悩んだうえ、大急ぎで取りました。
神田 最初はちょっと還元香があるけど、クリーンな感じですね。15年はもう少しアンダーな感じで内向的。13年の方がジューシーで陽性。ふわーっとしたトーンですね。
樹林 伸びやかですよね。
池野 15年もあと何年かすると変わってきます。15年くらいはエイジングできると思っています。
神田 実は僕もそう思って、前に購入した15年はまだ、店ではオンリストしてません。それにしても13年のピノ、トマトに合いますね。今度、台湾のホテルでのイベントで使わせてもらうんですが、肉の付け合わせをトマト素麺にしようかな。炭水化物の甘さが加わると……
樹林 絶対いい、面白い!
池野 ピノは16年に急に大人になった感じです。植えてから9年経つのですが「ママ」から「おふくろ」と呼ぶ少年のように(笑)。
樹林 ワインってほんと、子どもの成長と似たところがありますね。
PAGE...1|2|3|4|5|6|7
LINK
GOURMET
日本を祝福するキュヴェ
>>2019.11.26 update
GOURMET
媚びないアマローネ
>>2021.7.29 update
GOURMET
豊饒の大地が生んだワイン
>>2020.9.29 update
STYLE
ワイン、新世界の魅力 MHD モエ ヘネシー ディアジオ
>>2014.7.4 update
GOURMET
若林英司の日本ワイン談
>>2018.8.21 update

記事カテゴリー