

ソムリエ若林英司のテイスティング 能登の塩
Photo Masahiro Goda Text Rie Nakajima
旨いものには塩ありき
北陸新幹線の開業によって、アクセスがよくなった石川県の能登半島。昔から塩作りが盛んで、今も伝統の製法を守る塩屋さんが多い地域ですね。今回、改めて思ったのは、ワインにおけるテロワールのように、塩にも土地の特性が出るということ。能登は波の強い日本海にあり、海水の温度差が結構あるので、塩にも力強さとキリッと引き締まった味わいがあります。そして、能登の中でも地域差と共通する部分がはっきり感じられました。