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(上)牛舎の外には飼料を入れたサイロが並ぶ。(下)塙牧場に足を運ぶのは二度目という木下シェフ。
木下シェフが惚れた“名人”塙さんの肉
Photo Masahiro Goda
Text Fumio Ogawa
肉に惚れ、熟成に命をかける
そんな肉の達人、木下シェフがたどりついたのが八千代黒牛。中でも千葉の塙(はなわ)牧場が手掛ける牛肉が最高だと言う。

 塙牧場は、最高の霜降りとされる「A5」ランクの肉を多く作る腕前を持つ。その塊が届くと、木下シェフは筋のところから指で器用に分けていく。

「いい肉は指でどんどん部位ごとに分けていけるんです」

 そう語る木下シェフの様子はどう見ても幸せそうだ。すっと大きな肉の塊が小さく分けられていき、それが料理になっていく。端っこの肉はストロガノフになることも。
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