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地元では親しみを込め、近江町市場を「お」にアクセントをつけ「おみちょ」と呼ぶ。2009年に市場はビルの中に入った。市場ビルの1階には鮮魚店、青果店などが軒を連ね、対面販売の声が響く。

金沢・近江町市場
Photo Masahiro Goda
Text Izumi Shibata
Text Izumi Shibata
北陸新幹線開業に湧く金沢駅からほど近い、武蔵ヶ辻交差点の一角を占めている近江町市場。「金沢市民の台所」といわれ、約290 年の長い歴史を持つ。金沢ならではの旬の食材を求めて、近江町市場を訪ねた。
金沢駅から市中心部に向かい15分も歩くと、武蔵ヶ辻交差点につきあたる。その一角を占めるのが、近江町市場。「金沢市民の台所」と称される、約290年の歴史を持つ市場だ。
7年以上前に近江町市場を訪れたことのある人は、交差点に立つと驚くかもしれない。細い通路沿いに店がひしめき、どこか戦後の風情を残していた市場は2009年に整備され、5階建てのビル「近江町いちば館」に変わったかに見えるからだ。
しかし一歩ビル内に入ると、かつての市場の雰囲気が残されていることに安心する。市場の整備では昔からあった通路をそのまま残し、新たな通りを1本加えただけだという。
7年以上前に近江町市場を訪れたことのある人は、交差点に立つと驚くかもしれない。細い通路沿いに店がひしめき、どこか戦後の風情を残していた市場は2009年に整備され、5階建てのビル「近江町いちば館」に変わったかに見えるからだ。
しかし一歩ビル内に入ると、かつての市場の雰囲気が残されていることに安心する。市場の整備では昔からあった通路をそのまま残し、新たな通りを1本加えただけだという。
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