





(左上から)コーヒーの木の実はその色から「チェリー」と呼ばれている。完熟した赤い実だけをしっかり見極め、摘み取る。/ 2003年にNGO団体「レインフォレスト・アライアンス」と共同で始まったAAAプログラム。開始時に参加した生産者は300人だった。/ AAAプログラムでは、300人の農学者ネットワークによるトレーニングと技術的アシスタンスが用意され、生産者の技術向上に役立っている。/ コロンビアでは、小規模コーヒー農家向けの初の退職基金「AAAファーマー・フューチャー・プログラム」を展開するなど活動を拡大。/ AAAプログラムには7万の農家が参加している。コーヒー豆栽培の未来を担う後継者の育成にもつながっているという。/ 産地の農場まで農学者が出向き、技術的な助言もしている。こうして農家とともに、農園、作業、そして土地の管理の向上を図っている。
AAAプログラムでは、「品質」「持続可能性」「生産性」の三つの基本原則が掲げられている。例えば「品質」については、コーヒー栽培に適した効果的、効率的な手法を取り入れられるように生産者をサポート。事実、ネスプレッソのカプセルコーヒー“グラン・クリュ"で使われる豆には厳しい基準があるが、このプログラムに属するコーヒー農園で作られた豆は、数十%のみが水準をクリアする。そして残りの豆は、高品質なサステイナブルコーヒーとして他に販売される。つまり品質向上は、市場全体に利益をもたらしているのだ。また「持続可能性」の面では、生産者の環境や社会に対する意識を高め、労働水準の向上にも注力する。さらにパートナー団体からの技術援助を通し、「生産性」を向上させて、利益が増えるように支援している。
基準をクリアしたコーヒー豆は、市場価格よりも30~40%高いプレミアム価格でネスプレッソが買い取る。また生産者と長期的な関係を築くことで、新品種の開発などに積極的に取り組めるという。2003年にコスタリカやメキシコ、コロンビアの数百人程度のコーヒー生産者が参加して始まったこのプログラムは、2015年には12カ国7万人が参加、29万ヘクタールの土地で実施されるまでに拡大した。
基準をクリアしたコーヒー豆は、市場価格よりも30~40%高いプレミアム価格でネスプレッソが買い取る。また生産者と長期的な関係を築くことで、新品種の開発などに積極的に取り組めるという。2003年にコスタリカやメキシコ、コロンビアの数百人程度のコーヒー生産者が参加して始まったこのプログラムは、2015年には12カ国7万人が参加、29万ヘクタールの土地で実施されるまでに拡大した。