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(左)ビーフカツレツの卵ソース添え。ひと口大にカットした宮崎牛のカツレツに、卵のソースを添えることで“卵”を生み出した。(右)神田裕行 元麻布 かんだ 1963年徳島県生まれ。高校卒業後、大阪で日本料理の世界に入る。23歳で渡仏し、パリの日本料理店で5年間料理長を勤めた後、帰国。徳島の料亭 青柳で13年研鑽を積み、2004年東京・元麻布に日本料理店 かんだを開店。
「健康で元気なめんどりから生まれた卵の目玉焼きが大好き」と語る、元麻布 かんだの神田裕行氏。
 安くて栄養価の高い卵は、日本でも昔から家庭料理に欠かせない食材の一つだった。とりわけ、すき焼きに代表されるように、「伝統的に日本には牛肉と卵を使った料理が数多くあります」という。この黄金コンビを生かした今回の卵料理は、ビーフカツレツに卵ソースを添えた。
 厳選した宮崎牛にじっくりと火を通し、カラリと仕上げたカツレツに、クレソンのサラダを合わせ、生卵をホイップしたソースをかけて。
「牛肉と卵は、すばらしい組み合わせであると同時に、非常に現代的な料理だと考えます」
 こだわったのは、牛肉のコクが感じられるクリスピーなカツレツとクリーミーな卵、そしてクレソンが持つ独特のアロマの組み合わせが生み出すハーモニー。その絶妙な共鳴が、クリュッグ グランド・キュヴェ特有の柑橘類とハチミツの風味をこの上なく引き立てる。
「どの料理もすべて、昨日よりもおいしくすることが使命」という神田さんならではの繊細な技が光る、素材の味わいをシンプルに引き出した極上のマリアージュだ。
 王道の組み合わせでも、卵のパックを再現した盛り付けが新鮮。卵に見立てたカツレツを一つ、つまんではグラスを傾ける。
 小さくても旨みが凝縮されていて食べごたえがあり、思わず杯が進みそうだ。
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