PAGE...1|2|3|4|5
POACHED, SCRAMBLED OR FRIED?
KRUG×EGG
Text Rie Nakajima
生命の始まりを身に秘め、古代エジプト神話では宇宙を生み出したとも語られる「卵」。太古の昔から人々に食されてきた、この地味で控えめな食材はしかし、シェフたちの創作意欲をかきたてるミューズでもあったのだ。世界3大陸の大都市、東京、香港、パリ、ニューヨークなどで腕を振るう「クリュッグアンバサダー」を務める17名の世界屈指の名シェフたちが、クリュッグ グランド・キュヴェと卵の類いまれな出合いを生み出した。
ゆで卵が初めて文献に登場するのは、400年から500年ごろのローマ時代の調理法をまとめた書籍『アピシウス』である。ゆで卵を半分に割り、黄身を取り出してニンニク、胡椒(こしょう)、アンチョビとともにすり潰し、再び白身に詰めるというもので、いかにもおいしそうだ。
 食の歴史を見ても、卵ほどに世界中で広く食べられ、応用されている食材は少ない。完全栄養食である卵は貴重な食料であっただけでなく、新たな生命を生み出すものとして、数多くの神話や伝説に登場した。古代エジプト神話では、卵から宇宙が生まれたという説がある。誕生、命、再生、そして復活をイメージさせる卵は、キリスト教のイースターにも関連づけられてきた。
 新鮮な卵は、それだけでおいしく、さまざまな食材と組み合わせることで無限の可能性を持つ。一方で、クリュッグ グランド・キュヴェは、10以上の異なるヴィンテージから120を超えるワインを選んでブレンドし、さらに7年間の熟成を経て完成される。単一年のワインでは実現しえない複雑で豊かな味わいには、人の心を揺り動かす力強さがある。
 今回、クリュッグアンバサダーを務めるシェフたちが行ったのは、卵とクリュッグ グランド・キュヴェとのマリアージュにより、我々を未知の到達点へと誘う試みだ。卵という完璧なものをさらに高めることは不可能である。だが、それを生かす方法を知る最高のシェフだけが、この食材を使いこなすことができるのだ。

>>>“卵”をテーマに、「クリュッグアンバサダー」を務める世界中のシェフたちによる斬新な料理をまとめた『Krug×Egg』ブックを10名様にプレセント
プレゼントの応募はこちらから会員ログイン
PAGE...1|2|3|4|5
LINK
GOURMET
SUGALABOの須賀洋介シェフ × クリストファー・ミラーシェフ
>>2016.6.3 update
GOURMET
神田裕行 真味只是淡
>>2014.10.30 update
GOURMET
銀座発! 極上オトナのスイーツ
>>2015.9.7 update
GOURMET
瀬良垣に「琉球炉端 by Kanda」登場
>>2019.4.25 update
TRAVEL
美食の名門ホテル
>>2020.7.15 update

記事カテゴリー