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 「グラン ヴィンテージ ロゼは、シャルドネとピノ・ノワール、ムニエの3品種から造ったワインをアッサンブラージュしています。重要なのは、ベースワインを選ぶ時に味のバランスをとること。2008年のロゼでは、シャルドネの酸味を抑えるために全体の32%に。面白いのは、2006年ではシャルドネが33%とほぼ同じ数値でしたが、そうなった理由は反対で、その年のシャルドネの酸味がとても低かったため、酸味を出すためにシャルドネを抑えたのです。このように、ワイン造りにおいて、データ上の数字は全く意味がなく、味わいとは異なるものです」
 もう一つ、モエ・エ・シャンドンが最高のシャンパンを生み出し続けられる理由が、シャンパーニュ地方に多様な品種のブドウを栽培する、広大な畑を持っていることだ。
「ブドウの個性はその年ごとに、村によっても品種によっても、大きなばらつきがあります。そうした不均一なものから均整のとれた美しいハーモニーを生み出すために、ブレンディングが肝となります。その時、手持ちの材料が多ければ多いほど、多様であればあるほど、どんな状況にも対応することができる。それこそが、モエ・エ・シャンドンの強みであり、資産なのです」
 酸味が特徴なため、酸味や塩味、苦みのある野菜や魚料理に合う。「じっくり火を通したものより、ローやミディアムレアのフレッシュな料理におすすめです」とゴエズ氏。
 モエ・エ・シャンドンの新しい珠玉のロゼを、この夏、いち早く堪能したい。
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