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(上)「レスパドン」では、エレガントな雰囲気で美食を楽しめる。(左)リッツの魂的存在、名物バーマンコリン・フィルド。(右)伝統料理をモダンに美しく昇華させた料理。
皆が口をそろえるのは、“何も変わっておらず、かつ、全てが変わった"という言葉。確かにこの言葉の通りだ、と、「リッツ パリ」に足を踏み入れた瞬間、感じる。
 我々を最初に迎えてくれるのは、ホテルの香りだ。「リッツ パリ」を訪ねたことがある人なら記憶に残っているだろう。繊細かつセンシュアルな独特の香りが、懐かしく鼻先をかすめ、4年前の「リッツ パリ」の姿が脳裏に蘇ってくる。
 肘掛け椅子を並べたロビー、その奥に続くメーンダイニング「レスパドン」。長いギャラリーブティックを越え、このホテルの隠れ家「バー・ヘミングウェイ」のドアを開けると、昔と何一つ変わることのない内装と、世界的名声を誇るシェフバーマンのコリン・フィルドの笑顔。いや、よく見ると、コリンの目尻のシワが少し増えただろうか。
 タイムスリップしたような感覚と、昔の魅力を懐かしんだ後は、新生「リッツ パリ」の魅力を探そう。
 まずは誕生時から「リッツ パリ」の魂である美食。メーンダイニング「レスパドン」を含め、新たにオープンしたビストロ、ブラッスリーバー、バンケットや朝食、ルームサービスまで全ての食を統括するのは、この美食の名門ホテルの第10代目シェフとなったニコラ・サル。フレンチアルプスの超高級リゾート地クーシュヴェルのラグジュアリーホテル2軒で、それぞれのダイニングを二つ星店に仕立てた実力派シェフだ。高い技術と持ち前のパッションを掛け合わせ、エレガントで生き生きとしたガストロノミー料理を披露している。
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