世界の贅沢、NILEの贅沢

（1）山岳部の岩場で野生動物を狙うフォラージュの参加者。野鳥、山羊、鹿、兎などの宝庫だ。
（2）収穫したじゃが芋を、12世紀、最初に定住したマオリ族の伝統に習って土の中で蒸し焼きに。
（3）フォラージュの移動手段は、ヘリコプター、スピードボート、セスナなどさまざま。壮大な“食財”探しだ。
（4）酪農も盛んであるマールボロ一帯。農家の自家製チーズを調達に行ったチームもあった。
（5）誇らしげにフォラージュの成果を披露する参加者らに、笑顔で応えるシェフのベンさん。
（6）フォラージュで集めた食材は、素材そのものの旨さを最大限に引き出すようにベンさんが調理して供された。
（7）この地に定住したばかりのマオリ族が最も好んだ海の幸は、南洋には珍しい牡蠣だったという。
（8）山草、キノコなどのフォラージュでは、必ずその専門家のアドバイスが得られる。

終日、食材を探し回りかなり疲れた都会人らは、クラウディー ベイのモダンなゲストハウスに集まり、テーブルの上に今日の獲物を広げた。ワイングラスを片手に、フォラージュ談議が弾む。それに耳を傾けながら、シェフのベンさんは料理の構想を練る。全ての食材を使うことは難しいが、自分たちが調達した食材を賢明に売り込む。24時間後、山海のフォラージュの食材は、クラウディー ベイの10本のワインに合わせた10品の極上の料理となってダイニングテーブルに登場した。
　「シンプルでクリーンなテイストがワインにぴったり。青胡椒と青へーゼルナッツの梨のジュースはサプライズだった。鹿肉とピノ ノワール、伊勢海老とソーヴィニヨン ブランを小樽で自然発酵、長期熟成させたテ ココとの相性も抜群。ワインと食はもちろん、ダイニングの雰囲気、周りの自然美、フォラージュのスタイル、全てがラグジュアリーこの上ない体験だった。クラウディー ベイのワインの上質さを豊かな食材と共に実感しました。東京の忙しい日常を脱出して、ニュージーランドの風土と食に癒やされ、五感がリフレッシュできた気がします」とマシューさん。