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鱧と車海老、賀茂なすの炊き合わせ オクラ添え。ワインは南シュタイヤーマルク地方のソーヴィニヨン・ブランを。澱(おり)と接触させることで引き出された旨みが、脂ののった鱧や出汁の味わいによく合う。
「量を飲まれない方には、クレムスタールやカンプタール地方のグリューナー・ヴェルトリーナーをおすすめします。柑橘系のさっぱりした風味と軽いスパイシー感が和食やすしと調和し、高い酸味が口の中をリセットする、日本茶のような役割も担ってくれます。蟹などにはカンプタール地方のリースリングを。原成岩にレス(黄土)など複合した土壌からくる、弾(はじ)けるようなミネラル感と旨みが甲殻類の甘みに最適です」
 オーストリアで大事にされている黒ブドウ、ブラウフレンキッシュはエレガントな酸味とシルキーなタンニンを持つため、中トロなど脂が強いものと好相性。青魚はワインに合いにくいとされるが、ジャスミンの花のようなさわやかな風味と酸味を持つグンポルツキルフナーなら、青魚特有の脂の旨みを引き立てる。
「日本の豊かな食材に合わせてセレクトできるほど、幅広い可能性を持っているのがオーストリアワインです。和食との相性の良さを、ぜひ皆さまの舌で体感してください」

●銀座壮石 東京都中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビルⅡ2F TEL03-6228-4659 www.nishitani-sushi.com
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