日本の食材に注目した新時代のフレンチ
新生“注目のレストラン賞"を受賞した「フロリレージュ」のオーナーシェフである川手寛康氏は、2002年から西麻布「ル・ブルギニオン」で菊地美升シェフに4年間師事した後、2006年に渡仏。モンペリエ「ジャルダン・デ・サンス」で働き、2007年の帰国後、「カンテサンス」のスーシェフを務め、2009年に独立し「フロリレージュ」をオープン。2015年には南青山から神宮前に移転して、お客も“臨場感"を味わえる店の設えだ。中央に厨房がありそれをコの字型に囲むようにカウンター16席を設けたダイニングだ。客席は中央の厨房より高くなっているため、シェフたちが料理を作っているのが全て見渡せる。言ってみれば、“劇場型"のレストランである。
川手氏の料理における信念は、日本の食材を使いながら、新しい調理法に挑み、常に感動を与えるということである。受賞の祝いの席で供されたものも、日本の食材を斬新に料理された逸品。各料理のメーンとなる食材は、さつま芋、鰯、ホワイトアスパラ、すっぽん、海老、甘鯛、牛(宮崎牛)、よもぎと“日本の旬のもの"ばかりである。フランス料理店ですっぽんが提供されたのは初めての経験だ。加えて、各皿とペアリングされた飲み物も、ビール、オーストリアワイン、日本酒、日本茶とかなり面白いものがあった。
「アジアのベストレストラン50」の「注目のレストラン賞」を受賞し、ますます注目が集まる「フロリレージュ」。川手氏はこれからも自身の信念を崩すことなく、日本からモダンフレンチを発信していくに違いないだろう。
●フロリレージュ www.aoyama-florilege.jp
川手氏の料理における信念は、日本の食材を使いながら、新しい調理法に挑み、常に感動を与えるということである。受賞の祝いの席で供されたものも、日本の食材を斬新に料理された逸品。各料理のメーンとなる食材は、さつま芋、鰯、ホワイトアスパラ、すっぽん、海老、甘鯛、牛(宮崎牛)、よもぎと“日本の旬のもの"ばかりである。フランス料理店ですっぽんが提供されたのは初めての経験だ。加えて、各皿とペアリングされた飲み物も、ビール、オーストリアワイン、日本酒、日本茶とかなり面白いものがあった。
「アジアのベストレストラン50」の「注目のレストラン賞」を受賞し、ますます注目が集まる「フロリレージュ」。川手氏はこれからも自身の信念を崩すことなく、日本からモダンフレンチを発信していくに違いないだろう。
●フロリレージュ www.aoyama-florilege.jp


(上)2品目として提供された「懐かしみ 鰯」。鰯と酸味の効いたセミドライトマトの組み合わせが新鮮な一皿。彩りもきれいである。
(下)7品目の「分かち合う 牛」。牛肉はあえて宮崎牛の経産牛。出産を経験した牛をそのまま出荷するのではなく、手をかけて“体力回復”をさせたものだという。身が締まっていながら柔らかく、上質な赤身の味わいが素晴らしい。
Florilege 東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑B1
営業時間12:00~13:30(L.O.) 18:30~20:00(L.O.) TEL03-6440-0878
(下)7品目の「分かち合う 牛」。牛肉はあえて宮崎牛の経産牛。出産を経験した牛をそのまま出荷するのではなく、手をかけて“体力回復”をさせたものだという。身が締まっていながら柔らかく、上質な赤身の味わいが素晴らしい。
Florilege 東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑B1
営業時間12:00~13:30(L.O.) 18:30~20:00(L.O.) TEL03-6440-0878