鳥取ではズワイガニのメスを“親がに"と呼ぶ。そして、ズワイガニの産地を訪ねると、地元の人はオスではなく、メスをよく食べると聞く。鳥取も例外なく、道の駅「きなんせ岩美」でも、生きた親がにの水槽にを伸ばし、袋にたくさん詰めて買っていく人を大勢目にした。親がには小さいので、そのままみそ汁に入れてもいいし、ゆでて内子や外子、みそ、身を食べるのも、もちろん旨い。「内子や外子、みそ、身といろいろと味わえる食材として、オスの松葉がによりも面白みがある」というメスファンの料理人も多い。
道の駅「きなんせ岩美」の副駅長の浜納さんが教えてくれた面白い話がある。それは、調査のために小さな親がににタグを付けておいたら、5年経ってもその蟹は大きさがほぼ変わらなかったということ。つまり、親がにの中身だけが成長したということで、その身はぎっしり詰まっていることになる。
ズワイガニは、水深200~400m付近の広い範囲に生息する。脱皮を繰り返しながら成長し、大きくなるにつれより深い水深帯にすむようになる。さらに海の中では、ズワイガニも“群れ"を作ることが分かってきた。これは小魚が敵から身を守るために群れを成すのとは少し違い、雌雄、大きさ(年齢)別などで群れを作っているようだ。その群れの大きさは、1000~2000mにも及び、こうした群れに底引き網を入れることができたなら、大漁となるわけだ。
道の駅「きなんせ岩美」の副駅長の浜納さんが教えてくれた面白い話がある。それは、調査のために小さな親がににタグを付けておいたら、5年経ってもその蟹は大きさがほぼ変わらなかったということ。つまり、親がにの中身だけが成長したということで、その身はぎっしり詰まっていることになる。
ズワイガニは、水深200~400m付近の広い範囲に生息する。脱皮を繰り返しながら成長し、大きくなるにつれより深い水深帯にすむようになる。さらに海の中では、ズワイガニも“群れ"を作ることが分かってきた。これは小魚が敵から身を守るために群れを成すのとは少し違い、雌雄、大きさ(年齢)別などで群れを作っているようだ。その群れの大きさは、1000~2000mにも及び、こうした群れに底引き網を入れることができたなら、大漁となるわけだ。


(上)親がに丼。生内子の醤油漬け、内子の塩ゆで、生外子の醤油漬け、蟹みそであえた身などが載った親がに丼は、この時期だけの味わいだ。
(下)鳥取では親がにと呼ばれるズワイガニのメス。地元の人はメスを好んで食べるそうだ。まさに地元ならではの味
(下)鳥取では親がにと呼ばれるズワイガニのメス。地元の人はメスを好んで食べるそうだ。まさに地元ならではの味