PAGE...1|2
(上)「表屋」と呼ばれる商売をしていた場所には、この町家が建てられた頃の棟木も残されている。松の庭の深く鮮やかな緑が、ゲストを出迎える。(下左)ダイニングの天井には、この町家を守ってきた梁が使われている。落ち着いた雰囲気が漂う空間で、竹林の庭を眺めながら食事を楽しむことができる。(下右)104.4㎡もある「ザ・ひらまつスイート」では、ゆったりとした空間に敷かれた鍋島緞通を始め、さりげなく置かれた花器などの調度品が客室を彩る。
全29室の客室は、いずれも和を基調としたモダンで洗練されたインテリア。その中でも1室のみのスイートは、100㎡を超える広々とした空間となっている。格子からこぼれ落ちる光が美しい陰影を描き出す様を眺めながら、静謐な時間の流れに身を委ね、心身ともにリラックスした至福のひとときを堪能したい。
 レストランはイタリア料理と割烹の2店舗。竹林の庭に面するダイニング「la Luce」では、「リストランテASO」などのレストランで研鑽を積んだ筒井崇海氏が、京野菜を始めとする地元食材を生かしたイタリア料理に腕を振るう。一方で、割烹「いずみ」では京都の名店で修業を重ねた小泉壮登氏が旬の食材を取り入れた本格的な懐石料理を提供。欅の無垢一枚板を使用したカウンター越しには、紀州青石を中心とした美しい松の庭を望むことができる。
 ひらまつの「思うように気ままな過ごし方がかなう場所」という考えを見事に実現した「ザ・ひらまつ 京都」。室町通の歴史や文化を受け継ぎながら新たに生まれ変わった心地よい空間で、細部まで行き届いた最高のもてなしがゲストを迎えてくれる。誰もが気ままにくつろげる特別な場所で、大人だけの上質な休日を過ごしてみてはいかがだろう。

●ザ・ひらまつ 京都 TEL075-211-1751
HPはこちら
PAGE...1|2
LINK
TRAVEL
早くもミシュランガイド 4レッドパビリオン獲得
>>2020.10.20 update
TRAVEL
伝統ともてなしの心に包まれる京町家の大人のリゾート 日月荘
>>2016.12.13 update
TRAVEL
新旧の融合が生む心地よさ
>>2020.9.23 update
TRAVEL
日本の美しさを体感
>>2020.8.12 update
CULTURE
大内家、夢の後先 西の京の栄華
>>2017.10.23 update

記事カテゴリー