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ソムリエ若林英司のテイスティング
第2回 能登の塩
Photo Masahiro Goda Text Rie Nakajima
能登大好き

 日本海にぐっと突き出た能登半島は、うまい魚に滋味あふれる野菜と海の幸、山の幸ともに豊富だ。温泉もあちこちにある。
 能登・七尾生まれの絵師・長谷川等伯が魅せられたのも、故郷の美しい景色である。海に囲まれた能登半島には、日本人が癒やしとして求める全てがそろっている。一度旅すれば、大好きな土地になるはずだ。


旨いものには塩ありき

 北陸新幹線の開業によって、アクセスがよくなった石川県の能登半島。昔から塩作りが盛んで、今も伝統の製法を守る塩屋さんが多い地域ですね。今回、改めて思ったのは、ワインにおけるテロワールのように、塩にも土地の特性が出るということ。能登は波の強い日本海にあり、海水の温度差が結構あるので、塩にも力強さとキリッと引き締まった味わいがあります。そして、能登の中でも地域差と共通する部分がはっきり感じられました。
エスキス 支配人兼シェフソムリエ
若林英司(わかばやし・えいじ)
1964年長野県生まれ。小田原「ステラ マリス」、恵比寿「タイユバン・ロブション」のシェフソムリエを務め、「レストラン タテル ヨシノ」の総支配人に。2012年から現職。
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