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起伏の激しい石畳の坂道、瀟洒な鉄細工を施した家々のヴェランダ、プラタナス並木に寄りそうランプ街灯、随所に点在する噴水のある小さな広場やパステル・カラーの教会……半島のそんな街並みは、リスボンの旧市街地を彷彿とさせる。7つの丘があるという地形もどこか似ている。
 そんな大航海時代を思わせる町並みがユネスコ世界遺産になっているが、そこに現代の日常生活が営まれているのが新鮮なドラマを見せてくれる。南欧コロニアル風の優雅な建物の中に、中国茶や漢方薬の老舗がしっくりと収まっている。狭い通りに線香と熟した果実の匂いが混じって漂う。寺の裏手にある教会から、賛美歌が流れてくる。 
 茶廊(中国風のカフェ)の隣の瀟洒なカフェに入り、名物のエッグ・タルトを食べる。ポルトガルにも似た菓子があるが、マカオの方がエッグ・カスタードがふんわりとして甘さを控えた分風味がある。マカオは、大航海時代の寄港地から伝わるスパイスや調理を取り入れた独特の味わいの料理が多い。
 ユネスコの食文化創造都市に登録されたのも、そういった土壌があるからだろう。そこにIRのホテルやレストランが開業し、世界のトップ・シェフが集まるようになったのだ。
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