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(上)「バンガロール競馬場」。イギリス統治時代の1920年12月に設立された、インドでも歴史のある競馬場のひとつだ。(左)「バンガロール宮殿」は、イギリスの提督の邸宅として、またインドの王族の執務宮殿としても使用されていた。(右)バンガンロールで人気のベジタリアンレストラン「Konark」の朝食。
高原に位置する、インド有数のIT都市
 また、インド南部のデカン高原に位置するバンガロールの標高の平均は、約920m台。「ガーデンシティー」とも呼ばれ、インドの他都市と比較すると涼しく、暮らしやすいことでも知られている。
 「IT都市」としての印象が強いが、古くからの産業都市として栄えてきた都市でもある。街全体に緑が多く、大きな観光スポットがあるわけではないが、街歩きは楽しい。たとえば、1887年にウディヤール王朝により建設された「バンガロール宮殿」は、イギリスのウインザー城がモデル。建設され当時の支配下だったイギリスの提督の屋敷として用いられており、イギリス・ノルマンディー地方に見られる要塞の様式とインド・ムガル帝国の宮殿に見られる様式が絶妙に混ざりあっている。ヴィジャヤナガル王国時代の1537年に、バンガロールの創立者であるケンペ・ゴウダ1世によって創建されたヒンドゥー寺院「ナンディ寺院」には、インドで4番目に大きいナンディ像がある。政府・司法庁舎の近くにある官僚たちの憩いの場「クボン公園(正式名はスリ・チャマラジェンドラ・パーク)も時間が許せばぜひチェックしたい。
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