


ギリシャ神話の神々の住む、ギリシャのオリンポス山にちなんで、キプロス中央にはオリンポス山(1951m)を中心に山岳地帯がそびえる。それに連なるトロードス山脈には深い緑に守られた、海辺とは全く異なる世界が隠されている。
山襞に隠されたようなひなびた山村では、昔ながらの生活が営まれている。標高約650m、レオナルド・ダビンチが休養したというレフカラ村は、昔ながらの白壁とオレンジ屋根の家並みが続く。ユネスコの無形文化遺産ともなった、独特の伝統レース手芸が村人の手で今に伝えられている。レース工房を覗きながら、細い石畳の道を散策するのも楽しい。
そして、村もないような険しい山岳に、突然現れるビザンチン教会。簡素な石組の外観とは別に、中に飾られたイコンの鮮やかな色合いに目がくらむ。その中でひたすら祈りを唱える年齢不詳の僧侶たち。山並みにこだまする聖歌。そんな教会がいくつも点在し、そのうちの10カ所がユネスコ世界遺産に登録されている。
こうした山村の多くは過疎に悩まされており、地元の産物などを活用したツーリズムに力を入れている。伝統の赤ワインや白ワインを生み出す素朴なワイナリーも山間部には多い。5000年以上の歴史があるワインと、海の幸と山の幸が、テーブル一杯に並べられる伝統的なキプロスの食事。ギリシャ神話のような芳醇な宴の夢をみせてくれる。

山襞に隠されたようなひなびた山村では、昔ながらの生活が営まれている。標高約650m、レオナルド・ダビンチが休養したというレフカラ村は、昔ながらの白壁とオレンジ屋根の家並みが続く。ユネスコの無形文化遺産ともなった、独特の伝統レース手芸が村人の手で今に伝えられている。レース工房を覗きながら、細い石畳の道を散策するのも楽しい。
そして、村もないような険しい山岳に、突然現れるビザンチン教会。簡素な石組の外観とは別に、中に飾られたイコンの鮮やかな色合いに目がくらむ。その中でひたすら祈りを唱える年齢不詳の僧侶たち。山並みにこだまする聖歌。そんな教会がいくつも点在し、そのうちの10カ所がユネスコ世界遺産に登録されている。
こうした山村の多くは過疎に悩まされており、地元の産物などを活用したツーリズムに力を入れている。伝統の赤ワインや白ワインを生み出す素朴なワイナリーも山間部には多い。5000年以上の歴史があるワインと、海の幸と山の幸が、テーブル一杯に並べられる伝統的なキプロスの食事。ギリシャ神話のような芳醇な宴の夢をみせてくれる。
