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中央は、典座老師、三好良久さん。「典座」は食事作りを担う僧たちをまとめる料理長の役割。永平寺では地位の高い役職であることからも、道元禅師が食を重視したことが分かる。
永平寺の典座に欠かせないのが、「三心」と呼ばれる三つの心だ。「一つは、喜心。作る喜びを知ることです。もう一つが、老心。子や孫のために作るように、一生懸命作ること。最後は、大心。何事にもとらわれない、山のように大きく、海のように深い慈悲の心で作ることです」
 精進料理というと厳しいルールがあるように思いがちだが、肉や魚を使わないということ以外、こうでなくてはならない、という特別な決まりはない。昔ながらの製法で造った味噌も使うが、体にいいオリーブオイルも使う。
 地元の農家から頂いた野菜を、できるだけ捨てるところがないように、皮や芯まで大切に調理する。先日、たくさんもらった人参は毎日使っているが、形を変えたり、味を変えたりして、皆に喜んでもらえるように工夫しているという。
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