
女王の名を持つ風光明媚な地
Photo Chiyoshi Sugawara
Text Koko Shinoda
Text Koko Shinoda
自然とともに進化し続けているニュージーランド随一のリゾート、クイーンズタウン
南北二つの島から成るニュージーランドは、最も南極大陸に近い島国だ。北半球とは季節が真逆となり、現在は盛夏。真夏でも海から冷涼な風が吹き、湿度が低い爽やかな気候に恵まれている。この時季、例年なら牧草などの草木が褐色するというが、昨年雨が多かったため、野も山もみずみずしい緑に覆われている。
そもそもこの国の歴史は、約1000年前、南太平洋のポリネシアから先住民マオリが、カヌーで渡ってきたことに始まる。先住民マオリはより温暖な気候を好み、北島に多く住んだ。現在でも人口の7割近くが北島に居住し、特に交通の要であるオークランドには総人口(476万人)の3分の1が集中している。
そもそもこの国の歴史は、約1000年前、南太平洋のポリネシアから先住民マオリが、カヌーで渡ってきたことに始まる。先住民マオリはより温暖な気候を好み、北島に多く住んだ。現在でも人口の7割近くが北島に居住し、特に交通の要であるオークランドには総人口(476万人)の3分の1が集中している。


(上)1時間もあれば見て回れる、クイーンズタウン中心部のショッピングストリート。大型モールなどはなく、有名ブランド店はもちろんのこと、こぢんまりした地元のブティック、アートギャラリーなど、路面店が軒を連ねる。(下)ニュージーランドで3番目に大きいワカティプ湖のほとりにあるクイーンズタウン。ワカティプ湖は、一つの氷河が削った谷間に水がたまり形成されており、稲妻のような形状をしている。そのため干満が発生する。