
(上)1837年に18歳の若さで即位したビクトリア女王。写真:Universal Images Group/アフロ
(下)世界一美しい金貨として有名な「ウナとライオン」。1839年に英国で発行された金貨で、その発行枚数はわずか400枚と極少のため入手困難な一枚。大英帝国全盛期に向かう若かりしビクトリア女王(左)を描いた芸術品とも言うべき記念金貨。5£プルーフ金貨(PR63相当)3000万~ 4000万円相当。
(右)英国の大手不動産企業であるナイト・フランクが毎年発表する「ザ・ウェルス・リポート2013」を見ると、リーマンショック後もコインの需要が伸びていることが分かる。 参考/The Wealth Report 2013, Knight Frank
(下)世界一美しい金貨として有名な「ウナとライオン」。1839年に英国で発行された金貨で、その発行枚数はわずか400枚と極少のため入手困難な一枚。大英帝国全盛期に向かう若かりしビクトリア女王(左)を描いた芸術品とも言うべき記念金貨。5£プルーフ金貨(PR63相当)3000万~ 4000万円相当。
(右)英国の大手不動産企業であるナイト・フランクが毎年発表する「ザ・ウェルス・リポート2013」を見ると、リーマンショック後もコインの需要が伸びていることが分かる。 参考/The Wealth Report 2013, Knight Frank
「r>g」。これはトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』に登場する有名な式だ。ピケティは膨大な経済データをもとに「r=資本収益率」は「g=経済成長率」を上回るという見通しを立て、これにより一部の富裕層に資産が集まり、格差が開くとしている。
実際、彼の見立て通り世界の富の格差は急速に広がり続けており、過去の歴史をひもとけば、現代のような状態の後にはハイパーインフレやデフォルトが予想される。そんな中、世界の半分の資産を保有している上位1%の富裕層はどのように保有資産を守り、かつ増やしているのか。彼らが今、積極的に投資運用しているのは現物資産であるアンティークコインだ。
アンティークコインは、希少性の高い芸術品として、そもそもは貴族階級のみが保有していたもの。歴史的価値も高く、市場価格が1枚で億単位となるケースも少なくない。しかし何といっても現存数が少なく、そのほとんどが前述の通り、貴族階級の家宝として大切に受け継がれていたもの。何かの事情で市場に出てくるごく少数を、世界中の富裕層が虎視眈々と狙っているという、不況知らずの市場だ。


実際、彼の見立て通り世界の富の格差は急速に広がり続けており、過去の歴史をひもとけば、現代のような状態の後にはハイパーインフレやデフォルトが予想される。そんな中、世界の半分の資産を保有している上位1%の富裕層はどのように保有資産を守り、かつ増やしているのか。彼らが今、積極的に投資運用しているのは現物資産であるアンティークコインだ。
アンティークコインは、希少性の高い芸術品として、そもそもは貴族階級のみが保有していたもの。歴史的価値も高く、市場価格が1枚で億単位となるケースも少なくない。しかし何といっても現存数が少なく、そのほとんどが前述の通り、貴族階級の家宝として大切に受け継がれていたもの。何かの事情で市場に出てくるごく少数を、世界中の富裕層が虎視眈々と狙っているという、不況知らずの市場だ。


