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外灘の北端、旧英国領事館の隣に、香港に本拠を置くザ・ペニンシュラホテルズのザ・ペニンシュラ上海が2009年に開業した。外灘においては70年ぶりの新築の建物となったが、外灘の建築と同じ花崗岩のファサードで、モダン・クラシックな佇まいが周囲の景観に違和感なく溶け込んでいる。
 現在、香港など世界に10軒のホテルを持つザ・ペニンシュラホテルズは、ユダヤ系イラク人のカドゥーリ一族によるもの。一族は20世紀前半に上海で4軒のホテルを有していた。上海の数奇な運命に翻弄されること1世紀、上海の最も歴史的な一等地に再びホテルを開業することができたのだ。
 アフタヌーンティーの名所ともなっているオールデイダイニング「ザ・ロビー」は、ザ・ペニンシュラ香港のそれと似た、高い天井を支える白亜のコラムに囲まれた優雅な空間だ。目の前には旧英国領事館とその庭園が広がり、朝食時には鳥のさえずりが爽やかなBGMとなる。
 中国料理のイーロンコート、モダン・ヨーロピアン料理のサー・エリーズと2軒ものミシュラン星レストランを備えている。中でもシェフとの会話や料理のプロセスが楽しめるイーロンコートのシェフズテーブルは好評だ。また、14階のオープン・エアーの広々としたテラスにあるバーは、臨場感あふれる黄浦江河畔のパノラマが眼下に一望に。対岸の眩いネオンのような、色とりどりのカクテルに酔いも早い。
 一方、ゆったりとした客室の一面の窓からは、終日船が往来する黄浦江を目の前に望めた。上質のリネンにくるまりながら、目線の先を航行する船を追っていると、永遠に船旅が続いているような気がした。
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