宋の時代から交易を営んだ上海では、黄浦江の河港が使われてきた。19世紀では外灘の北に位置する、上海河港に日本を含め多くの外国船が入出港した。乗客は揚子江の迫力と、外灘の豪壮な町並みに圧倒されたことだろう。
現在も上海河港は7万t以下の船が出入りするが、大半の大型客船は、長江(揚子江)と黄浦江の交わる宝山港国際客船ターミナルを使う。その規模は海洋国家を目指す中国ならでは。これとは別に南シナ海洋上に30kmの橋でつないだコンテナ港も開発している。
横浜で見たMSCスプレンディダの白い巨大な船体は、宝山港の波止場では優美で可憐に映った。船はこれから数週間かけてインド洋を渡り、アラビア湾、地中海と航行するという。上海で下船する乗客はそれほど多くなく、船内に浮足立った感じがするのは新たに乗り込む旅人が多いからだろう。
2時間余りのフライトで着く上海に4日かけて航行したにも関わらず、下船するとなると短い旅であったような気がした。最新設備で効率的な入国手続きを経て、到着ロビーへ。茫漠と広いターミナルに戸惑うが、ずらりと並んだ迎車の中にあるザ・ペニンシュラ上海のロールス・ロイスは一目で分かった。
宝山港から上海・外灘まで車で小一時間。揚子江の流れに任せていた心身をペニンシュラ仕様のロールス・ロイスに委ね、黄浦江岸を走る。遁れる路がない、快楽に寛ぎながら。
現在も上海河港は7万t以下の船が出入りするが、大半の大型客船は、長江(揚子江)と黄浦江の交わる宝山港国際客船ターミナルを使う。その規模は海洋国家を目指す中国ならでは。これとは別に南シナ海洋上に30kmの橋でつないだコンテナ港も開発している。
横浜で見たMSCスプレンディダの白い巨大な船体は、宝山港の波止場では優美で可憐に映った。船はこれから数週間かけてインド洋を渡り、アラビア湾、地中海と航行するという。上海で下船する乗客はそれほど多くなく、船内に浮足立った感じがするのは新たに乗り込む旅人が多いからだろう。
2時間余りのフライトで着く上海に4日かけて航行したにも関わらず、下船するとなると短い旅であったような気がした。最新設備で効率的な入国手続きを経て、到着ロビーへ。茫漠と広いターミナルに戸惑うが、ずらりと並んだ迎車の中にあるザ・ペニンシュラ上海のロールス・ロイスは一目で分かった。
宝山港から上海・外灘まで車で小一時間。揚子江の流れに任せていた心身をペニンシュラ仕様のロールス・ロイスに委ね、黄浦江岸を走る。遁れる路がない、快楽に寛ぎながら。