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金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
全体にリスクオンの勢いが
復活してきた!
今年の8月下旬から9月下旬にかけて、国際金融市場は大きな波乱に見舞われることとなった。世界的に株安の連鎖が生じ、一時的にも円高・ドル安傾向が強まったことから、日経平均株価は9月下旬に一時1万7000円を割り込む場面もあった。
 とはいえ、10月に入ってからは徐々に市場のムードも改善の傾向を示しはじめ、執筆時(11月10日時点)の日経平均株価は1万9500円超の水準にまで急激に回復。一時116円台前半まで下落したドル/円相場も、執筆時には123円台まで大きく値を戻す動きとなっている。
 前回の本欄で指摘したとおり、やはり米国経済の強みは緩やかながらも着実に増している。11月6日に発表された10月の米雇用統計では、失業率が5.0%にまで低下し、米連邦準備制度理事会(FRB)が目標としていた水準に達した。同月の非農業部門雇用者数の伸びは前月比で27万人超の増加となり、市場にとっては非常にポジティブなサプライズとなった。FRBは9月、10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったが、市場では「12月のFOMCでは利上げに踏み切る可能性が高い」と見る向きがどんどん増え始めている。
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