
金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
米国経済の強みは
今後も一段と増していく!?
今後も一段と増していく!?
8月下旬以降、国際金融市場が大波乱の展開となっていることによって、足元では世界経済全体の先行きを不安視する傾向が強まっている。そんななか、あらためて認識しておきたいのは米国経済のファンダメンタルズが依然として強く、2015年下期以降に一段と強みを増していく可能性が高いということである。
周知のとおり、米国の実質GDP成長率は4-6月期の確報値で前期比年率3.9%増という想定以上の伸びを示した。とくに個人消費と住宅販売が高い伸びを示しており、さらに米自動車販売が相変わらず好調に推移していることから考えても今、米国では個人の消費マインドが確実に上向いていると見ることができる。これは将来の賃上げに対する人々の期待がジワジワと膨らんできていることによるものと見ていいだろう。
9月に米労働省が発表した7月の米求人・労働移動調査(JOLTS)では「求人」の件数が580万件と、2000年12月の統計開始以来最高の水準に達し、なんと「採用」の件数(500万件)を上回ることとなった。これは「求人」と「採用」の間に賃金水準を主とするミスマッチが顕著に生じていることを示しており、米国では今後、賃上げの動きが全体に広がっていく可能性が高いと考えることができる。
周知のとおり、米国の実質GDP成長率は4-6月期の確報値で前期比年率3.9%増という想定以上の伸びを示した。とくに個人消費と住宅販売が高い伸びを示しており、さらに米自動車販売が相変わらず好調に推移していることから考えても今、米国では個人の消費マインドが確実に上向いていると見ることができる。これは将来の賃上げに対する人々の期待がジワジワと膨らんできていることによるものと見ていいだろう。
9月に米労働省が発表した7月の米求人・労働移動調査(JOLTS)では「求人」の件数が580万件と、2000年12月の統計開始以来最高の水準に達し、なんと「採用」の件数(500万件)を上回ることとなった。これは「求人」と「採用」の間に賃金水準を主とするミスマッチが顕著に生じていることを示しており、米国では今後、賃上げの動きが全体に広がっていく可能性が高いと考えることができる。
