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ぎっしりつまった、海と山の宝物
屋久杉だけでなく、直径25kmほどの島は隠された見どころがたくさんある。周囲約130kmの海岸線にそって小さな村が点在している。島には45の山が犇(ひし)めき、中央にある標高1936mの宮之浦岳を筆頭に、山麓の村からは見えない山奥の山峰は神の宿る奥岳とされていた。そして、春と秋には岳参りが行われていた。
 宮之浦に近い牛床詣所は岳参りの際に無事を祈ったとされる、素朴な山の祠だ。苔むしたユーモラスな石像や石灯篭が不可思議な佇まいで、もののけ姫のシーンにとりこまれたよう。一方、島の北西部には遠浅の明るい白浜が開けている。永田いなか浜と呼ばれ、夏には500頭近いウミガメの産卵地となる。トルコ色の海にの対岸には、口永良部と呼ばれる小さな島が浮かぶ。100人近くの住民がおり、活火山と温泉で知られている。
 西部の断崖沿いの林道は人里も遠く、ヤクシカとヤクザルの天下だ。両者とも本土のそれより、少し小ぶりだが丸みがあるのは食事情がいいのだろう。狭い道路を悠々と群れで占領する。西部林道にある大川の滝は屋久島最大級で日本の滝100選の一つ。幅広い滝が岩肌をごうごうと群青の深い滝壺に流れ込む。マイナスイオンのシャワーをたっぷり浴びてから、大川湧き水を口に含むと、母なる屋久島のほのかな甘みが心身を潤す。
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