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全員が理解できるよう丁寧に進められる中学1年の授業。時には4時間に及ぶというが、生徒は集中力を保ち、真剣に取り組んでいた。
 むしろ自慢できるのは他のところだ。たとえば、『星の王子さま』には、なぜ象がウワバミにのみ込まれた話が出てくるのか、これはどういう意味なのかをきちんと説明する。どうして学ぶのか、なぜ学問しなければならないかにも、正面から答える。ここは高校受験のための塾だが、高校受験よりはるかに遠いところを見据え、学問に対して夢を持ち、学問に対して自信を持たせるように工夫の限りを尽くす。 中学1年の生徒に東大の入試問題を解かせたりするのもその一環で、実は綿密、周到に解けるようにするための練習を繰り返し行い、生徒に解かせている。そうすると、毎年何人も解ける生徒が出てくる。教室の中が大歓声に包まれ、生徒の心の中に自信と夢が育まれていく。
 こうした授業のために、ここではどの教師も毎授業およそ10時間の研修の後、授業に臨む。「教師が地獄にあればあるほど、生徒は天国に近づきます。その逆もまた、本当のことであると心得てください」。この塾の教師用格言である。「この塾の一番素晴らしいところは、人生を支えるものを教えてくれたことです。『自分』というものの根っことなるものを与えてくれたところです」
 これは塚本が大事にしている、東大の大学院で寄生虫の研究をしている卒業生の手紙だ。塚本数学クラブは学年の生徒の8割近くが、早慶、開成、慶應女子に合格するが、塚本氏は入試以外まで見ている。子どもの心に明かりをともそうという気持ちがあふれているようだった。
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