もう一つ、大きな魅力となっているのが地元の食材を生かした料理だ。洋食と和食が提供され、洋食は新潟県十日町市出身で、六本木のミシュラン二つ星レストラン「リューズ」のオーナーシェフである飯塚隆太氏による越後上越フルコース。「日本海ひすいライン」にある県内有数の良港で獲れた新鮮な魚介や、妙高の高原の自然豊かな牧場で育てられた短角牛、新潟野菜などをふんだんに盛り込んだ前菜やメーンディッシュの他、妻有(つまり)ポークの自家製ハムに、妙高に伝わる香味調味料かんずりのソースを組み合わせたサンドイッチも好評だ。和食は、江戸時代から続く地元糸魚川の老舗割烹(かっぽう)「鶴来家(つるきや)」によるもの。糸魚川市の名産ベニズワイガニのちらしずしを始め、糸魚川の郷土料理や地元で採れる幻の山菜、糸魚川のタイなどが惜しみなく提供される。料理とともに、オリジナルのスパークリングワインや上越産ワイン、日本酒が味わえるのもお楽しみだ。

木目が美しい越後杉と実りの黄金色をモチーフとしたラウンジ形式の1号車。