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日が暮れたら、「星のや軽井沢」の宿泊者専用のバー「森のほとりcafé&bar」へ。新味噌を用いたウォッカベースのオリジナルカクテルは、味噌のほのかな甘みと酸味、まろやかな塩味が効いた、ここだけで味わえるミクソロジー。意外なおいしさは、ちょっとうれしいサプライズになるはずだ。
 朝食は、「新味噌滞在」のための特別朝食。メーンダイニング「日本料理嘉助(かすけ)」では、根菜やキノコなど5種類の具材と、野菜の出汁と新味噌で仕立てた味噌汁を、大ぶりのお椀でたっぷりと召し上がれ。
 「麹が発酵している香りを楽しむには、味噌汁が一番」
 という小林氏のアドバイスから生まれた味噌汁をいただくと、信州の土地と歴史をたっぷりと味わっている実感がする。
 「新味噌滞在」では、信州味噌の奥深さを堪能できると同時に、発酵の醍醐味(だいごみ)を知ることができる。秋の旺盛な食欲にはもちろん、知的好奇心にも応えてくれる滞在になるはずだ。

●星のや軽井沢 長野県軽井沢町星野 TEL0570-073-066(星のや総合予約)
HPはこちら
(上)考案を重ねて仕上げられたカクテルは、新味噌だからこその、さわやかな風味とまろやかな塩味が新鮮。「味噌で酒を飲む」というのはこれだったか! と開眼するかも。(下)「おしぼり蕎麦」は、信州で食されていた郷土食。辛味大根のきりりとした辛味と味噌の風味が、意外にもマッチ。土地の産物で工夫された、昔の食文化に思いをはせる。
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