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7階の健診センターではプライバシーに配慮した個室で面談。
「PET/CT検査は不得意な分野もあり、万能ではありませんが多能な検査手法です。たとえば早期の胃がんなどは腫瘍(しゅよう)体積が小さいためPET/CT検査では見つけにくいのですが、肺や甲状腺のがん、悪性リンパ腫の発見は得意。通常のがん検診では見逃す、扁桃(へんとう)腺のがんなどもPET/CT検査で発見することができます」(安田氏)。さらに、関節リウマチや蓄膿、尿路結石、大動脈瘤など、がん以外の疾患もPET/CT検査でわかるという。こうした精度の高い検査を可能にするのは、PET/CT装置の設備だけでなく経験豊富な医師によるチェック体制の存在だ。安田氏自身PET検診を担当しているが読影にはかなりの時間を割き、他の医師と連携したダブルチェックも怠らない。
 健診センター長の小林克行氏は、「検査結果の判定には熟練の医師を中心に、一次読影、臓器別判定(二次)、総合判定(三次)の3層体制で実施している。所見を書くのは、循環器、消化器、呼吸器などの8名以上の専門医で、20ページを超える結果報告書を作成します」と胸を張る。後日、総合判定医がわかりやすい言葉で説明してくれるという。
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