


(上)新橋の店舗1号店を移転し、1997年にオープンした銀座本店。銀座にふさわしい上質で落ち着いた店内では、専門的な知識を持つスタッフが丁寧に対応してくれる。(下左)レギュラーショップ各店からの提案シリーズ「ショップスタイル」。手前から銀座本店、東京スカイツリータウン・ソラマチ店、上野店、大阪店の企画限定商品となっている。(下右)「社長一押し」シリーズは「京都レザー」を使ったカラフルで個性的なデザインが魅力。

靴の逸品が並ぶ
「銀座の本丸」
「銀座の本丸」
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Junko Chiba
Text Junko Chiba
銀座は本物を知り抜いた紳士淑女が集う街。とりわけ靴はファッションセンスの「決め手」とあって、品質に求めるレベルは高く、厳しい。ヒロカワ製靴の手になる最高級のシューズブランド、スコッチグレインは、だからこそ銀座にふさわしい。
東京・向島に本社を構えるヒロカワ製靴は、高品質の代名詞とも言える「スコッチグレイン」ブランドで知られるシューズメーカーだ。
このブランドの最大の特徴は、熟練の職人の経験とワザがモノを言う「グッドイヤーウェルト製法(複式縫い)」が用いられていること。複雑に縫合されていて耐久性に優れている、中底と本底の間に入るEV性硬質スポンジがクッション性を生み、履くほどに足になじむ、靴底が3層構造になっていて疲れにくい、美しいステッチが象徴するようにデザイン性が高いなど、多くの美点をもたらしている。もちろん素材は、国内はもとより世界に点在する革屋を訪ね歩いて厳選した革だけを採用。フランスやドイツのカーフ、バングラデシュのヌメ革、イタリアの中底・本底の革など、革の個性に合わせて適材適所で使われる。ほかにも1979年の創業以来40年以上受け継がれる「木型」など、靴づくりへのこだわりは素材から履き心地、デザイン性まで、細部にわたる。
そんなスコッチグレインの靴は現在、銀座の本店を始めとする四つのレギュラーショップに加えて、アウトレット5店舗で展開している。それぞれ特徴があって、どこも魅力的だが、銀座本店はまた格別だ。「本丸」らしい風格の漂う店内に、定番を中心とする優美な靴が並ぶ。
このブランドの最大の特徴は、熟練の職人の経験とワザがモノを言う「グッドイヤーウェルト製法(複式縫い)」が用いられていること。複雑に縫合されていて耐久性に優れている、中底と本底の間に入るEV性硬質スポンジがクッション性を生み、履くほどに足になじむ、靴底が3層構造になっていて疲れにくい、美しいステッチが象徴するようにデザイン性が高いなど、多くの美点をもたらしている。もちろん素材は、国内はもとより世界に点在する革屋を訪ね歩いて厳選した革だけを採用。フランスやドイツのカーフ、バングラデシュのヌメ革、イタリアの中底・本底の革など、革の個性に合わせて適材適所で使われる。ほかにも1979年の創業以来40年以上受け継がれる「木型」など、靴づくりへのこだわりは素材から履き心地、デザイン性まで、細部にわたる。
そんなスコッチグレインの靴は現在、銀座の本店を始めとする四つのレギュラーショップに加えて、アウトレット5店舗で展開している。それぞれ特徴があって、どこも魅力的だが、銀座本店はまた格別だ。「本丸」らしい風格の漂う店内に、定番を中心とする優美な靴が並ぶ。