PAGE...1|2
ただし、NYダウ平均はあくまで米国のさまざまな業種を代表する30社の株価を平均化したもので、確かに世界的にも有名で将来有望な企業の集まりではあるが、そのパフォーマンスが他の株式指標や銘柄群と比較して、必ずしも高いとは限らないというのも事実だ。
 例えば、NYダウ平均と同じように米国を代表する株式指標にS&P500種株価指数やナスダック総合指数などがあるが、これらのパフォーマンスはここ数年、NYダウ平均のそれを上回っている。
 もちろん、数あるファンドの中には、前記のように主要な株式指標に連動した投資成果を目指すものばかりではなくて、より良好なパフォーマンスに期待できる業種・セクター、あるいは固有のモノサシに基づいて選別された銘柄群などに投資するファンドなども多く、より注目したいのはこういったタイプのファンドと言える。
 そもそも、投資家にとってファンドの魅力とは、経験豊富なファンドマネジャーやプロの運用チームなどに銘柄選択や売買のタイミングなどを一任できるところにある。よって、やはりできれば一般の投資家ではなかなか用いることのできない技法によって、より高い成果に期待できるファンドを選び取りたい。
 ちなみに、数ある米国型ファンドの2014年12月末時点の純資産残高を見ると、株式型に比べて不動産投資信託(REIT)型の方が2倍の規模となっている。いわゆる「米国REITファンド」の仕組みや魅力についても、一度研究してみることをおすすめしたい。
(左)THIS MONTH RECOMMEND
日本人は、まだまだできる!
日本人の1人当たりGDPは世界の20位にも届かない。著者によれば、それは「やればできるのに、やっていないためにうまくいっていない」ことが原因だという。つまり、日本人が稼ぐ力を最大化する可能性はまだまだ残っている。では、一体どのようにしたらいいのか。そもそも、私たちはなぜやっていないのか。読み進むにつれて明るい未来がどんどん開けてくる。
『日本人の「稼ぐ力」を最大化せよ』谷川史郎著/東洋経済新報社/ 1,728円
(右)たじま・ともたろう金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産形成まで、幅広い範囲を分析、研究。講演会、セミナー、テレビ出演でも活躍。 www.e-minamiaoyama.com
PAGE...1|2
LINK
STYLE
将来有望銘柄のバーゲンセール
>>2020.5.1 update
STYLE
個人海外投資に必要な国際税務の基礎知識 第21回
>>2022.2.18 update
STYLE
プロ投資家が認めるスマイリングパートナーズの「資産運用」
>>2011.4.15 update
STYLE
金融コラム
>>2013.11.20 update
STYLE
金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
>>2016.4.15 update

記事カテゴリー