
渓谷をデザインした癒やしの宿 箱根小涌園 天悠
Photo Satoru Seki Text Mayumi Sakamoto
渓谷の美しさを存分に生かした設計。開放感あふれるロビーでは程よい距離感で配された家具調度に、もてなしの心が感じられる。ゆとりある空間で味わうのは、良質な温泉と旬の素材を使った和洋創作料理。箱根の自然を五感で堪能する。
エントランスを入ると不思議な開放感に包まれる。それはただ空間が広いというのではなく、テーブルや椅子、フロント、コンシェルジュデスクなどが程よい距離感で配される心地よさ。大きなガラスの奥には、圧倒的な緑をたたえる渓谷庭園が広がっている。渓谷に張り出したテラスでコーヒーを片手にくつろぐゲストたち。“渓谷をデザインする"という、この宿の粋なもてなしの表れである。
今年4月に開業した「箱根小涌園天悠」は、箱根観光の起点となる箱根湯本駅より車で約20分。宮ノ下のレトロな街並みを過ぎて、登り坂をしばらく走ると見えてくる。渓谷沿いに建ち、その高低差を生かしたデザインが深い心象を残す。四季を味わい慈しむ心が設計の中に生かされている宿である。
今年4月に開業した「箱根小涌園天悠」は、箱根観光の起点となる箱根湯本駅より車で約20分。宮ノ下のレトロな街並みを過ぎて、登り坂をしばらく走ると見えてくる。渓谷沿いに建ち、その高低差を生かしたデザインが深い心象を残す。四季を味わい慈しむ心が設計の中に生かされている宿である。

窓の外には渓谷庭園が広がり、四季折々の風景を楽しむことができるエントランス・ロビー。