





(左上から)木材を贅沢に使った3階の縁側。かつて日本家屋には必ずあった縁側を船にも取り入れた。例えばここでただただゆったりと海を眺めながら、日本茶と瀬戸内海の天草で作ったところてんや季節の甘味を味わう。月夜が美しい日ならば、海に映る月を肴(さかな)に、酒をたしなむのもいいだろう。 / 1日を通して利用できるメーンダイニングも3階デッキに位置する。瀬戸内海で仕入れた食材を中心に、和食や洋食を提供。料理は東京・原宿にある老舗割烹「重(しげ)よし」の佐藤憲三氏が、鮨カウンターでは「淡路島 亙(のぶ)」が監修する。 / 3階の船首のデッキ。刻々と移り変わる海と島々の風景を、時間を気にせずゆっくりと眺める。ちょうど夕日が沈む頃、このデッキではシャンパーニュや、彩り豊かなひと口の料理などが用意される予定。すべてを船に任せたラグジュアリーな“船旅”はガンツウならではだ。 / 約50㎡の広さを有するテラススイートは、2名で1泊1室40万円から。露天風呂付きと、室内に浴槽が付いた2タイプある。海面を間近にしながら湯船に身をゆだねると、瀬戸内の海に心身が溶け込んでいくかのような気分になる。他にも船内にはスパやサウナ、ジム、トリートメントルームを用意する。 / 船首の前方を占領する最もグレードの高いザ ガンツウスイートは、進行方向の景色を一望できる唯一の客室。ベッドルームの窓からは、船首からの特別な景色を望むことができる。テラスや露天風呂もあるため、さまざまなシーンで進行方向の景色を独り占めできる。広さは約90㎡、2名利用の場合1泊1室90万円から。 / ザ ガンツウスイートのソファルーム。地元の作家による調度品を中心に、外の風景と一体となる感覚で、穏やかに過ごせるよう配されたインテリア。露天風呂で朝日を見て、気持ちいい海風をテラスで感じ、上質なソファに身をあずけて静かに本を読む。そんな気ままで贅沢な船旅が実現する。
この船は、ゲストに瀬戸内海の美を紹介するとともに、地方創生という一翼も担っている。そのため、「ガンツウ」という船名にもその思いが伺える。瀬戸内海に広く生息するこの「ガンツウ」は、ワタリガニの一種でイシガニ。尾道周辺では味噌汁の出汁に使われており、親しみを込めて「ガンツウ」と呼んでいるのだ。日本人のソウルフードである味噌汁として、瀬戸内の滋味深い味わいを長年この地にもたらしているこのカニと同様に、客船の「ガンツウ」も地元の人に愛される船になるようにという願いが込められている。
船内の料理はすべてオールインクルーシブで、地元の食材を用い、東京の名店「重しげよし」の佐藤憲三氏が監修した料理を、好きな時に、好きなだけ楽しむことができる。メーンダイニングの他、鮨すしカウンターやバー、ラウンジが備えられ、歓迎のシャンパーニュやオリジナルカクテル、時に日本茶を飲みながら、瀬戸内海の美食の旅を満喫できる。
漂泊といっても、テンダーボートに乗り換えて、気軽に上陸できる船外体験も用意されている。尾道や鞆ともの浦の古き良き町の朝さんぽや、牡蠣筏(かきいかだ)の水揚げの見学。漁船で手釣りし、獲った魚を夕食などで味わうことも予定されている。これらはほんの一例で、何をしなければいけない、という決まりはない。その季節、その時間にしか体験できない旅をゲストとともに手作りし、唯一の体験となるような新しいラグジュアリーを提案するのがガンツウの船旅だ。
漂泊中の願いは、バトラーのような存在のスタッフに伝えるといい。島での日常と、海上での非日常を行きつ戻りつしながら、海の上ですべてのわがままをかなえる旅。世界のどこにもない、瀬戸内海を漂泊する美しい旅を堪能したい。
船内の料理はすべてオールインクルーシブで、地元の食材を用い、東京の名店「重しげよし」の佐藤憲三氏が監修した料理を、好きな時に、好きなだけ楽しむことができる。メーンダイニングの他、鮨すしカウンターやバー、ラウンジが備えられ、歓迎のシャンパーニュやオリジナルカクテル、時に日本茶を飲みながら、瀬戸内海の美食の旅を満喫できる。
漂泊といっても、テンダーボートに乗り換えて、気軽に上陸できる船外体験も用意されている。尾道や鞆ともの浦の古き良き町の朝さんぽや、牡蠣筏(かきいかだ)の水揚げの見学。漁船で手釣りし、獲った魚を夕食などで味わうことも予定されている。これらはほんの一例で、何をしなければいけない、という決まりはない。その季節、その時間にしか体験できない旅をゲストとともに手作りし、唯一の体験となるような新しいラグジュアリーを提案するのがガンツウの船旅だ。
漂泊中の願いは、バトラーのような存在のスタッフに伝えるといい。島での日常と、海上での非日常を行きつ戻りつしながら、海の上ですべてのわがままをかなえる旅。世界のどこにもない、瀬戸内海を漂泊する美しい旅を堪能したい。