
フリウリにはワイン造りの伝説的名手がいる
1. Pignolo Colli Orientali del Friuli “Riserva Prima Vigna” 1999 Walter Filiputti
名醸造家として知られるヴァルテル・フィリプッティが手掛けたワイン。青臭さが残りがちなピニョーロ種をうまく使いこなし、個性にしている。50年熟成可能、と造り手は言う。
2. Merlot Colli Orientali del Friuli 1999 Miani
元気な太陽を感じさせながら、決して暑苦しさはない。フリウリ地方に根づいているメルロー種を使って、しなやかで、かつ、飲み心地のよいワインに上手に仕上げているのも注目点。
3. Valtellina Nino Negri 1959
太陽というより、山岳地帯の陰影を感じさせる、興味深いキャラクターを持つワイン。スイス国境に近い山村でネッビオーロ種を使って造られている。昔のビンテージはとりわけ希少。
4. Alzero 1986 Quintarelli
ベネト州におけるワイン造りの巨匠、ジュゼッペ・クインタレッリが、カベルネで造り上げた名ワイン。テロワールを丁寧に取り込んだスケールの大きさを感じさせる出来。
5. Granato 1998 Foradori
パリの3ツ星レストランも扱う、トレンティーノを代表する銘柄。テロルデゴ種というこの地方固有のブドウを使い、みずみずしく、エレガントに表現するのに成功している。
6. Rossese di Dolceacqua “Pian del Vescovo” 2007 Giuncheo
チンクエテッレなどの白ワインの地として知られるリグーリアで造られる赤ワイン。イチゴや黒オリーブを感じさせる。成熟すると官能的という言葉がふさわしいワインに成長する。
1. Pignolo Colli Orientali del Friuli “Riserva Prima Vigna” 1999 Walter Filiputti
名醸造家として知られるヴァルテル・フィリプッティが手掛けたワイン。青臭さが残りがちなピニョーロ種をうまく使いこなし、個性にしている。50年熟成可能、と造り手は言う。
2. Merlot Colli Orientali del Friuli 1999 Miani
元気な太陽を感じさせながら、決して暑苦しさはない。フリウリ地方に根づいているメルロー種を使って、しなやかで、かつ、飲み心地のよいワインに上手に仕上げているのも注目点。
3. Valtellina Nino Negri 1959
太陽というより、山岳地帯の陰影を感じさせる、興味深いキャラクターを持つワイン。スイス国境に近い山村でネッビオーロ種を使って造られている。昔のビンテージはとりわけ希少。
4. Alzero 1986 Quintarelli
ベネト州におけるワイン造りの巨匠、ジュゼッペ・クインタレッリが、カベルネで造り上げた名ワイン。テロワールを丁寧に取り込んだスケールの大きさを感じさせる出来。
5. Granato 1998 Foradori
パリの3ツ星レストランも扱う、トレンティーノを代表する銘柄。テロルデゴ種というこの地方固有のブドウを使い、みずみずしく、エレガントに表現するのに成功している。
6. Rossese di Dolceacqua “Pian del Vescovo” 2007 Giuncheo
チンクエテッレなどの白ワインの地として知られるリグーリアで造られる赤ワイン。イチゴや黒オリーブを感じさせる。成熟すると官能的という言葉がふさわしいワインに成長する。

最良の赤はワインにあり Vol.2
Photo Takahiro Igarashi Text Fumio Ogawa
レオナルド・ダビンチが書き記した方法で造られたイタリアのプレミアムワインが写真のもの。
その味わいは深く、500年前にワインの醸造法が確立されていたことがよくわかる。
ここではイタリアワインの名店「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」のソムリエ内藤和雄氏の協力を得て最高峰と評価される赤ワインの数々をご紹介しよう。
その味わいは深く、500年前にワインの醸造法が確立されていたことがよくわかる。
ここではイタリアワインの名店「ヴィーノ・デッラ・パーチェ」のソムリエ内藤和雄氏の協力を得て最高峰と評価される赤ワインの数々をご紹介しよう。
今回の企画にあたって内藤さんが選んでくれたワインは、北はピエモンテから南はシチリアまで、イタリア各地の伝統的な生産者によるものが中心。中でも特に、プロの目から見てこれぞという銘柄がそろう。
「50、60年代のワインはいいブドウから造られています。バローロなどに使われるネッビオーロ種のワインのいいものは、(フランス・ブルゴーニュ地方のコートドールで造られる)ジュブレ=シャンベルタンに匹敵する味を感じることもあります」
イタリアのワインは単独で楽しむものではありません、と内藤氏は言う。料理とともにあってこそ最大の魅力を発揮するという点で、フランスワインと一線を画する。
「50、60年代のワインはいいブドウから造られています。バローロなどに使われるネッビオーロ種のワインのいいものは、(フランス・ブルゴーニュ地方のコートドールで造られる)ジュブレ=シャンベルタンに匹敵する味を感じることもあります」
イタリアのワインは単独で楽しむものではありません、と内藤氏は言う。料理とともにあってこそ最大の魅力を発揮するという点で、フランスワインと一線を画する。