
2011年にレギュレーター・タイプの年次カレンダーモデル「5235/50」用に開発されたキャリバーをベースに、インライン表示永久カレンダー機構を加えたキャリバー31-260 PS QLを搭載。比重が大きく、巻き上げ効率の高いプラチナ製マイクロローターを採用。チューンアップを施すことでゼンマイのトルクを20%向上させ、約48時間のパワーリザーブを有する。
12時位置の細長い大型表示窓には、左から曜日、日付、月が並び、端正で見やすい。が、これを実現するためには、さまざまな技術的課題をクリアする必要があった。単一の日付表示ディスクに31日分の数字を記載したのでは十分な視認性を確保できないため、10の位と1の位を別々のディスクとし、さらに曜日、月の計4枚のディスクを同一平面上に配置するためダブル・ボールベアリング機構を開発。
また日付表示の2枚のディスクを完璧に同期させるためのダブル・ジャンプ防止機構や、31日から翌月1日への移行を確実にする日付プログラム車など、三つの特許取得機構が開発された。このインライン表示だけで、従来の永久カレンダー表示より118個も多くの部品が追加されている。
複雑性を極めつつ、信頼性を確保し、外装も押しも押されもしない堂々たる風格。パテック フィリップの威信を示す一本である。
また日付表示の2枚のディスクを完璧に同期させるためのダブル・ジャンプ防止機構や、31日から翌月1日への移行を確実にする日付プログラム車など、三つの特許取得機構が開発された。このインライン表示だけで、従来の永久カレンダー表示より118個も多くの部品が追加されている。
複雑性を極めつつ、信頼性を確保し、外装も押しも押されもしない堂々たる風格。パテック フィリップの威信を示す一本である。