近年の作品の中で注目したいのは、海外のビッグプロジェクト。イタリア・ベネチアの歴史的建造物「海の税関」を現代美術館に改装した「プンタ・デラ・ドガーナ」や、フランス・パリで進行中の旧穀物取引所を美術館に改装する「ブルス・ドゥ・コメルス」では、既存の建築を可能な限り生かし、新旧を絶妙なバランスで共存させることで、新たな建築を生み出している。
好奇心を原動力に独自のスタイルで建築を創造してきた安藤氏。本展は、これまでの軌跡をたどるだけでなく、これからも続く彼の挑戦を期待させる充実した内容となっている。
国立新美術館開館10周年
安藤忠雄展―挑戦―
会期●12月18日(月)まで
会場●国立新美術館 企画展示室1E+野外展示場
東京都港区六本木7-22-2
開館時間●10:00~18:00
※金・土曜は20:00まで。※入場は閉館の30分前まで。
休館日●火曜
www.tadao-ando.com/exhibition2017
好奇心を原動力に独自のスタイルで建築を創造してきた安藤氏。本展は、これまでの軌跡をたどるだけでなく、これからも続く彼の挑戦を期待させる充実した内容となっている。
国立新美術館開館10周年
安藤忠雄展―挑戦―
会期●12月18日(月)まで
会場●国立新美術館 企画展示室1E+野外展示場
東京都港区六本木7-22-2
開館時間●10:00~18:00
※金・土曜は20:00まで。※入場は閉館の30分前まで。
休館日●火曜
www.tadao-ando.com/exhibition2017




(左上)人工の湖に面した礼拝堂と水面上に立つ十字架が特徴的な「水の教会」(1988年/北海道勇払郡)。安藤氏がよりランドスケープを意識する転機ともなった作品。 撮影/白鳥美雄(右上)直島での第1作となる「直島 ベネッセハウス」(1992・1995年/香川県直島町)は宿泊施設を伴う滞在型美術館。周辺環境に溶け込むよう地中に半ば埋められている。 撮影/松岡満男(左下)1941年に大阪で生まれた安藤氏。69年に安藤忠雄建築研究務所を設立し、国内外で数々の賞を受賞。ハーバード大学やイェール大学で客員教授、97年から東京大学教授。現在は名誉教授。 撮影/荒木経惟(右下)安藤氏が事実上のデビュー作とする「住吉の長屋」(1976年/大阪府大阪市)。三軒長屋の真ん中の一軒で、建物中央の中庭が自然を取り込む緩衝領域となる。 撮影/新建築社 写真部