
カンパノラ20周年記念限定モデル メカニカルコレクション「彪目金(あやめきん)」(NZ0001-04E)自動巻き、ケース径42㎜、SSケース×ワニ革ストラップ、1,045,000円、世界限定80本。

時の原点を行く
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Yasushi Matsuami
Text Yasushi Matsuami
CAMPANOLA
「時を愉しむ」をコンセプトに、カンパノラが誕生したのは2000年のことだ。当初からクオーツによる永久カレンダー、グランドコンプリケーションなど、個性的で興味深いモデルをそろえ、その後も「宙空の美」をデザインコンセプトとする立体感に富んだ造形や、日本の伝統工芸を用いた文字板など、他にない進化を遂げてきた。そして20周年を迎えた今年、これまでにもカンパノラの漆文字板を手掛けてきた会津漆の匠、儀同哲夫氏による特別な文字板を採用した2モデルが用意された。
まず「彪目金(あやめきん)」は、金虫喰塗りという伝統技法にアレンジを加えたもの。文字板に漆を塗り、種を敷き詰め、乾燥後に種をはがしてできる凹凸に金粉を蒔いて再度漆を重ねて乾かし、最後に研ぎ出すと独特の彪文様が現れる。江戸時代にはめずらしさから「一目見れば福を招く」と言われたという彪。一つとして同じ文様の文字板がない、というのにも心惹かれる。金粉を蒔いた見返しリングもあでやかな雰囲気だ。
まず「彪目金(あやめきん)」は、金虫喰塗りという伝統技法にアレンジを加えたもの。文字板に漆を塗り、種を敷き詰め、乾燥後に種をはがしてできる凹凸に金粉を蒔いて再度漆を重ねて乾かし、最後に研ぎ出すと独特の彪文様が現れる。江戸時代にはめずらしさから「一目見れば福を招く」と言われたという彪。一つとして同じ文様の文字板がない、というのにも心惹かれる。金粉を蒔いた見返しリングもあでやかな雰囲気だ。