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(左)王家の離宮といわれるヘネラリーフェの中庭には、シエラネバダからの水と落差を巧みに利用した噴水が配置され、周囲には緑とさまざまな花が咲き乱れている。
(右)アルハンブラ宮殿のマチュカの中庭の北側奥に露台があり、上部には透かし彫りの窓、精緻な文様の壁があり、そこからサクロモンテの丘を見下ろすことができる。



グラナダの若き天才詩人
男の名はフェデリコ・ガルシア・ロルカ。グラナダに生まれ、故郷のグラナダで非業の死を遂げたのはスペイン内戦の始まった1936年だった。聖なる山の意を持つサクロモンテには、横穴の洞窟住居が並び、かつてロマが多く住んでいて、アンダルシアの古い音楽を舞踊を伴うフラメンコに作り変えていった。若くして天才詩人と呼ばれていたロルカはこの歌に魅せられ、サクロモンテに通い、多くの詩を書き残し、それは『ジプシー歌集』などの詩集に収められた。カンテ・ホンドはロルカにとって芸術の源であり、土俗的なサクロモンテのフラメンコをより洗練されたフラメンコへと昇華させた。
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