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つつましい生活ながら、夢に満ちたパリの時代。しかし、スイスのローザンヌで和平会議の取材中のヘミングウェイと合流しようと向かったハドリーは、パリのリヨン駅でスーツケースを盗まれてしまう。この中には、ヘミングウェイがそれまで書きためてきた未発表の原稿が入っており、これを全て失ってしまったのだ。この事件をきっかけに二人の間に隙間風が吹き始め、次第にその関係は冷えていく。そんな時現れたのが地主の娘で「ヴォーグ」誌の記者であるポーリン・ファイファーで、ハドリーとは対照的に洗練された女性だった。
 初の長編小説『日はまた昇る』が出版されたのは、まさにこうした状況下であった。本の巻頭には「あなたがたはみなうしなわれた世代の人たちです」というガートルード・スタインによる言葉が寄せられた。
(上)パンプローナの市庁舎広場を埋めた群衆は、7月6日正午の開会宣言とともに赤いスカーフを振りかざし、1週間続く、長く熱いフィエスタの始まりに歓喜する。(下)パンプローナの興行主でホテル・オーナーのキンターナ(『日はまた昇る』ではモントーヤ)は、ヘミングウェイに闘牛を教えた。しかしフランコ独裁の時代に全てを奪われ、ホテルは現存しない。
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