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(上)島の果実を約9割使い、年間170種類以上のジャムやマーマレードを手作りしている。店頭にはそれぞれの季節に20から30種類のジャムやマーマレードが並ぶ。
ジャムズガーデン 山口県大島郡周防大島町日前331-8 TEL0820-73-0002 www.jams-garden.com
(左)原材料となる果実類は、全て自家農園か契約農家から直接仕入れ、無農薬もしくは減農薬で育てたワックスをかけていないものを使用。その果実の硬さ、水分量、酸味などによって、煮込み時間や果実同士の混ぜ方を変える。また洗双糖をできるだけ少なめに使い、果実本来の酸味、甘みを生かした無添加のジャムに丁寧に仕上げている。店主の松嶋匡史さん。
(右)ジャムを販売する店舗の隣にあるカフェスペースでは、季節のジャムを使ったおいしいスイーツやドリンクが楽しめる。瀬戸内のハワイと呼ばれる美しい海を眺めながら、ゆったりとくつろげる。
柑橘の島の、人気の手作りジャム
周防大島では、温暖な気候を生かして、多種多様の果実が作られている。その柑橘類の生産量は県下1位。量だけではなく、その品質の良さでも知られており、近隣では「柑橘の島」と呼ばれている。
 こうした瀬戸内のおだやかな風、そして太陽の光をふんだんに浴びて育った果実で手作りしているジャム・マーマレードの専門店、ジャムズガーデンがある。島内の果物を用い、それぞれの個性を生かしたジャムは、まるでワイン造りのように、各畑の環境(テロワール)こそが育むそれぞれの特性を尊重し、例えばある柑橘はマーマレード用に収穫時期を3カ月も遅らせて樹上完熟させるなどして、その年にしか実現できない味わいのヴィンテージものに仕上げている。大鍋を使用せず短時間で果実本来の風味を生かす小ロット製法なのもおいしさの秘密だ。現在は、食材の約9割を島内で調達し、さらに島の農家が育てていない果樹を店の隣の自家農園で栽培をしている。本格的に栽培を始めて9年目を迎えたブルーベリーのほか、いちじく、サツマイモなどを育てている。
 実は、ジャムズガーデンの店主、松嶋匡史さんは脱サラして、奥さんの出身地であるここ周防大島に移住した。というのも、新婚旅行先のパリでコンフィチュール(ジャム)の専門店に松嶋さん夫婦が魅せられ、いつかこんな店ができたらなあと、考えていた。そして、奥さんの出身地である周防大島が柑橘の島であることと、島で寺の住職をしている義父の協力もあって、ジャムズガーデンをオープン。
 今ではこうして手作りされた果実味がしっかりとしたジャムは、全国から年間7万もの人々が求めてやって来る。
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