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(左)ドラケンスバーグ、朝焼けのトレッキング (右)岩山に残された古代壁画。
南アフリカ、野生の王国に育まれた文化にふれながら
Photo South African Tourism Text Koko Shinoda
In cooperation with South African Tourism
都会人にはアフリカという響きは、野生の王国への憧憬と暗黒大陸への恐れを呼び起こす。だが、アフリカと一口にいっても、それはアジア以上に広大で実に多様だ。 
 アフリカ大陸の南端、南アフリカ共和国は社会インフラが欧米と見紛うほど整い、変化に富んだ大自然に恵まれている。サファリの舞台、サバンナのクルーガー国立公園は有名だが、グランド・キャニオンを思わせるような岩山の渓谷が続くドラケンスバーグは、あまり知られていない。
 ここに入植したボーア人が、その山並を龍の背に例えて命名したもの。一帯には大型の肉食動物はおらず、のんびりとトレッキングが楽しめる。絶景ポイントには必ずベンチが設けてある。 
そのハイライトともいえるのが、岩山に残された2000年前の壁画だ。その文化的価値と一帯の豊かな自然が、ユネスコの世界遺産に認定された。人の生活ぶりや動物などを描いたブッシュマンは、20世紀初頭にここを去り、現在はカラハリ砂漠に存続しているという。
彼らは、なぜこの豊かな緑の楽園を捨て不毛の砂漠へ向かったのか。世界遺産を捨てた人々の厳しい選択を、いつか我々も直面するのだろう。
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