Tokyo
「ムーブメントの部品総数は758。今まで手掛けた中でもかなり複雑な部類に入ります。最も重要なのは、これを一つのリュウズで調整可能なこと。2005年に構想し始め、11年に設計に着手し、昨年9月に最初のプロトタイプを作り上げ、やっと現在の状態にたどり着きました。『オンリー・ウォッチ』には、このまま装飾仕上げせず、出品します。
この1本のみタンタル製のケースになります。オークション後には、音響性に優れたSSケースで、ムーブメントも装飾仕上げしたモデルを製作していきます。これによってグラン・ソヌリは生産終了となります」
来年は、共振現象によって精度を高める、F.P.ジュルヌを象徴する機構の一つであるレゾナンスの発表から20周年に当たることから、そのアップデートモデル、またエレクトロ・メカニック機構のエレガントに永久カレンダー機構を搭載するプロジェクトも進行中だという。
現在の年間生産数は約900本。
ジュネーブ市内のマニュファクチュールには約50人、郊外のメイランにある文字盤とケースファクトリーには50人強という規模。ブティックは、1号店となった東京を皮切りに、現在全世界に9店舗を展開する。
必要以上に規模を大きくせず、ビジネスが偏ることがないよう注意を払いながら、ジュルヌ氏は自身のクリエーションに全精力を注ぎ続けている。その原動力は何か?
「そうね、食べることかな(笑)」
時計への情熱、といった答えを期待していた筆者を裏切って、天才時計師は最後におどけてみせた。
●F.P.ジュルヌ 東京ブティック 東京都港区南青山6-1-3 コレッツィオーネ TEL03-5468-0931 www.fpjourne.co.jp
この1本のみタンタル製のケースになります。オークション後には、音響性に優れたSSケースで、ムーブメントも装飾仕上げしたモデルを製作していきます。これによってグラン・ソヌリは生産終了となります」
来年は、共振現象によって精度を高める、F.P.ジュルヌを象徴する機構の一つであるレゾナンスの発表から20周年に当たることから、そのアップデートモデル、またエレクトロ・メカニック機構のエレガントに永久カレンダー機構を搭載するプロジェクトも進行中だという。
現在の年間生産数は約900本。
ジュネーブ市内のマニュファクチュールには約50人、郊外のメイランにある文字盤とケースファクトリーには50人強という規模。ブティックは、1号店となった東京を皮切りに、現在全世界に9店舗を展開する。
必要以上に規模を大きくせず、ビジネスが偏ることがないよう注意を払いながら、ジュルヌ氏は自身のクリエーションに全精力を注ぎ続けている。その原動力は何か?
「そうね、食べることかな(笑)」
時計への情熱、といった答えを期待していた筆者を裏切って、天才時計師は最後におどけてみせた。
●F.P.ジュルヌ 東京ブティック 東京都港区南青山6-1-3 コレッツィオーネ TEL03-5468-0931 www.fpjourne.co.jp


(左)世界初のフラッグシップブティックとして2003年9月にオープンしたF.P.ジュルヌ東京ブティック。安藤忠雄氏設計の建造物の内部を、ジュルヌ氏自身がデザイン。
(右)ジュルヌ氏がこだわり抜いて配した左右対称の階段が、レゾナンス機構をほうふつさせる。もちろん氏のお気に入りの場所である。
(右)ジュルヌ氏がこだわり抜いて配した左右対称の階段が、レゾナンス機構をほうふつさせる。もちろん氏のお気に入りの場所である。