
(左上から)「ドーム」はリチャード・B・フラーによるもの。ヴィトラ・キャンパスは個性的な作品にとって居心地が良さそうだ。 / フランク・ゲーリーによるヴィトラ・デザイン博物館。形の美しさ面白さ、そして天窓から外光が入る。 / ヘルツォーク&ド・ムーロンの作品はバーゼルで多く見ることができるが、メッセ・バーゼルはその最新作。 / ヘルツォーク&ド・ムーロンによるヴィトラ・キャンパスのシャウドポット。内部は椅子コレクションの展示室。
こうしたバーゼルで、最新の建築として今最も注目されるのはメッセ・バーゼル・プラスというコンセプトで完成した広さ14万1000㎡のコンプレックスであろう。それぞれ15万人、9万人が集まるというバーゼルワールドやアートバーゼルなどのイベントに対応すべく1990年代初めに計画された。2003年には高さ105mのタワーが、2013年に完成したヘルツォーク&ド・ムーロンによる展示ホールは、シルバー・メタリックに編まれたようなフォルムを持ち、中央のシティ・ラウンジにはカフェやトラムの乗り場があり、丸い吹き抜けとの天井から青空がのぞく。バーゼルの新しいランドマークである。